• 2019/02/07
  • インタビュー
  • 突撃!となりのマーケター

SEの経験を活かしてマーケターへ。エンジニアにも求められるマーケティング思考とは

  • マーキャリ 編集部
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「士業事務所」「一般企業」「資産家」「起業家」を対象に、各種コンサルティングサービスを展開している株式会社アックスコンサルティング様。
今回は、マーケティング事業部でWebディレクターとして活躍されている広瀬さんに、マーケターに転職するまでの経緯やマーケターに必要な考え方についてお聞きしました。
SEの経験を活かしてマーケターに転職を決めた広瀬さん。異業種・別業種に転職する際には、どのような困難があったのでしょうか。これから「マーケターを目指す方」「SE・エンジニアからマーケターを目指している方」は必見です!

――御社の会社概要と社内で広瀬さんが担っている役割を教えてください。

広瀬さん(以下、敬称略)
Webマーケティングの責任者として、自社コンテンツサイトの更新・運用や後任者の育成・教育を担っています。弊社の事業は大きく分けて3つありまして、1つは士業向けのコンサルティングサービスです。会計事務所をはじめとする士業事務所の経営支援を行っています。2つ目が経営者向けの支援という形で、一般企業向けに、会社設立のサポートや給与計算の代行業務を事業として展開しています。3つ目が、不動産のコンサルティングです。不動産売買の税理士さんと提携して借地、借家のトラブル解決など、資産家向けのコンサルをしています。

――今教えて頂いた3つの柱ですが、それら全てをマーケティング事業部で統括しているのでしょうか?

広瀬
マーケティング事業部が統括している領域は、6割方が士業向けの領域で、取り扱っている商品が一番多いのもその分野ですね。そちらのWebマーケティングをメインに担当しております。
*広瀬さんの経歴
――広瀬さんのこれまでの経歴を教えてください。



広瀬
前職はサーバーネットワーク運用の会社で、サーバーの保守・運用・監視業務を担当していました。サーバーが生きているか死んでいるかを監視して保守・運用者に連絡したり、監視・運用者の業務フローの作成、監視システムの設計・運用を行っていました。
一般にインフラエンジニアと呼ばれている職種です。サーバーを実際に作って、運用・保守をしてお客さんに状況を報告する窓口SEも担当していました。そこで4年間SEの経験を積んだ後に、別の会社にSEとして転職したのですが、同じ保守・運用業務でも業務内容が全然違いましたね。使うソフトが違えば、環境も違う、運用ルールも違います。同じ職種であるSEに転職したのですが、私の場合、継続して使える技術的ノウハウは2~3割ぐらいでした。その経験から、長期的に一つの会社でシステムアプリケーション寄りの業務を担当したいと思うようになりました。その時に偶然会計ソフトの話を頂いたので、この機会に転職するのもありかなと思い、アックスコンサルティングに加わることになりました。

――現在はマーケターをされていますが、アックスコンサルティングにはSEとして入社されたのでしょうか?

広瀬
システムのSEとして入社しようとしたのですが、システムが出来上がっており、マーケティング人材が不足していたので、マーケティング部門に配属されることになりました。前職の運用・設計SEの経験で、会計ソフトをすぐに作れるかというと、これまでの業界と異なるので、即戦力として活躍するためには、勉強をし直す必要がありました。社内にマーケティング人材が不足していた環境もありますが、勉強し直すなら新しい分野に挑戦してみるのも良いと思い、やってみることにしました。

――転職時に大変だったことはありますか?

広瀬
転職時はゼロからのスタートになるので、ほぼ全てが大変でしたね。当時の上司の元でいろいろ教えてもらいながら、少しずつ業務を覚えていきました。会計事務所向けの集客や有料ユーザーになってもらうために考えなければならないことは、これまでと全く異なっていたので、そこを理解することが大変でしたね。
*マーケターに必要なスキル
――マーケターに必要なスキルやスタンスを教えてください。


広瀬
必要なスキルとしては大きく分けて2つあって、1つ目は、『仮説を立てて、検証し、数字で結果を見せて、次のアクションを判断すること』です。一定の物差しを決めて、それに対してトライ&エラーをすることが重要ですね。トライ&エラーをして、極力数字を出せるようにするということがマーケティングの根本にあるのですが、それに合わせて最新のマーケティング手法を知っておく必要があると思います。

2つ目は『営業やお客様がどう思っているかを意識するということ』です。数字を元にアクションを起こすことは重要ですが、数字だけで全てを語ることはできないと考えています。マーケティングの最終ゴールは自社の玄関マットまでお客様をお連れすることですよね。お客様視点に立って、どうしたら購入してくれるのか、何が障壁になって購入に至らなかったのか。それを知るためには、足で稼いでいる営業の方々から生のお客様の声を聞くことが非常に重要になってくるのです。実際に感情面や生の声を聞いてみることでマーケティング活動に活かせることは多いと思います。

マーケティング業界もそうですが、システム業界は常に勉強してスキルアップし続ける必要がある業界で、プログラマーとして活躍できる年齢が35歳までと言われています。最前線でプログラムをかけなくなってきたら、設計やマネジメント領域を担当することが多いですね。そうなると、社内の他部門、例えば営業部やマーケティング部門とのやり取りも多くなります。その時、彼らの考え方を理解したり、円滑にコミュニケーションを図るためにも、プログラムの勉強だけでなく、マーケティングの勉強もする必要があると思います。

――広瀬さんと同じようなSE出身の方がマーケターをめざしているとして、現在のお仕事の中で身に付けられるマーケティングスキルはありますか?

広瀬
お客様の声をヒアリングすることですかね。社内だけでなく、社外との関係も築くことが大切になってきます。
自社内のコミュニケーションももちろん大切ですが、マーケティング的な視点からも社外の方にとってどのようなメリットがあるのか、自社で足りないことは何なのか、積極的にアプローチしていくと良いと思います。
*マーケティングの面白さ・醍醐味
――マーケティングの面白さや醍醐味を教えてください。

広瀬
こんなアクションを起こしたら、こういう風に変わるということを想定して、実際に検証をして成果が出る過程が面白いですね。
そういうところに楽しさを持てる人でればマーケターに向いていると思います。マーケティング活動では、営業フェーズやマーケティングフェーズなど、様々なフェーズがあるのですが、ロジカルに仮説検証をしながら、PDCAを回していきます。そこに面白さを見出せる人であれば、SEをやっている人でもマーケターをやれると思うし、一度マーケターを経験してから、またSEに戻ることで、大きなアドバンテージになると思いますね。

――最後に広瀬さんの今後マーケターとしての目標について教えてください。

広瀬

現在も、新しい技術や他社での成功事例をもとにノウハウやスキルを吸収していかなければと思い、勉強中です。それを自分だけでなく、部門にも伝え、チーム全体で成長していきたいと思っています。また、新しいシステムをリリース予定なのでそのユーザーさんを増やして、成功体験をいろいろな人にしてもらうことが当面の目標ですね。さらに言えば、今回ご取材頂いているように、自分が得たものをどこかの場で公表して、誰かの考えるきっかけになればいいのかなと思っています。

――広瀬さん、お忙しい中ありがとうございました!

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