この記事は『11月11日はポッキー&プリッツの日 成功する「記念日マーケティング」について探ってみよう』の後編になります。
前編をご覧になりたい方はこちらをクリックしてください。
ポッキー&プリッツの日キャンペーン事例3選
ここからは11月11日に江崎グリコのブランド商品『ポッキー』がブランドの記念日マーケティングの成果と代表的な事例についてご紹介したいと思います。ポッキークリエイターズ(2012年)
出典:https://www.pocky.jp/enjoy/creators/index.html
ポッキークリエイターズは、映像、音楽、ダンス、ボイス、イラスト、コトバ、写真の7つの部門で、それぞれポッキーをテーマに作品を募集する企画です。
映像、音楽、ダンスはニコニコ動画で、ボイスはニコルソンで、イラスト、コトバはPixiv、写真はTwitterで投稿、応募できる。そして各部門の最優秀相は賞金11万円とポッキー111箱が贈られるというキャンペーンです。ユーザー同士の積極的なコミュニケーションによりキャンペーンも活発化し、大成功に終わりました。
TRY WORLD RECORD on Twitter(2012年)
出典:https://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/1211/16/news066.html
上記のキャンペーンと並行して行われたキャンペーンでTwitterユーザーで協力してポッキーを含んだ投稿(ツイート)で111万回(世界ギネス記録)のツイートを目指そうというキャンペーンです。Twitterというメディアのインタラクション性を活かして当初の目的である、111万回を簡単に突破して、結果は184万3733ツイートを記録。全国通じてキャンペーンに参加した人たちの仲間事化を見事に成功させ、ファンのさらなるエンゲージメント獲得を達成しました。
ポキプリフェス(2019年)
出典:https://cp.pocky.jp/popz-fes2019/
ポッキー派とプリッツ派に分かれてそれぞれのチームに出されたお題に則した動画をTikTokに投稿し、ユーザーと一緒にポッキー&プリッツの日を盛り上げていくというキャンペーンです。投稿数が多かったチームから抽選で111名に賞品としてポッキー&プリッツの詰め合わせをプレゼントされます。ユーザーもオリジナリティのある動画を投稿でき、それを評価、共有して消費者が主体となって盛り上げることができるキャンペーンです。
成功事例にみる記念日マーケティング成功の秘訣
「ポキプリフェス」や「ポッキークリエイターズ」等はUGCをうまく活用したプロモーションだといえます。UGC(User Generated Content)とは一般ユーザーによって作れられたコンテンツの事です。上記のキャンペーンはユーザー同士が楽しんでコンテンツを作り出し、醸成していく仕掛けが良くできています。ユーザーが楽しんでキャンペーンに参加している様子が情報として拡散、認知されることで、新たなユーザーにも受け入れられやすく、単純に広告やCMを打つよりも効果が出ることが期待されます。
また、第3者から発信された情報はユーザーにとって信用性の高い情報です。口コミやレビューなどを信用して購買の意思決定をする人も少なくない中で、このような客観的な情報はユーザーにとってかなり有益になります。その為、SNSをプラットフォームにしたキャンペーン企画やインフルエンサーを活用する方法は企業のさらなるファン獲得を促進させます。
まとめ
『ポッキー』は一早く記念日マーケティングに目をつけて、キャンペーンに・ユーザーが参加しやすいキャンペーンの立案
・ユーザー同士のコミュニケーションを活性化させるプラトーフォームの選定
・ターゲットの間で話題のインフルエンサーの起用
など随所で企業が絡まずともユーザー同士のアクション・コミュニケーション促すことでプロモーション効果を最大限に高める仕掛けが施しています。そうして11月11日を一大イベントにすることに成功しました。
今後プロモーションを行う際はポッキーのようなユーザーが参加できる、或いはユーザーが主体となって情報発信できるような仕掛けを作ることで、今までと違った効果的なプロモーションができるようになるかもしれません。