ここ数年でビジネスにおいて「共感」というワードがキーワードとして一気に隆盛してきましたね。
SNSの台頭やテクノロジーの発達により情報過多になった世の中になったことと、そのことに付随してユーザーは興味のある、すなわち共感できる情報しか受け取らなくなったことが原因として挙げられます。
TikTokなどの新しいプラットフォームも出てきて、SNSはますます勢いづいています。共感によってビジネスを構築しているインフルエンサーも増えてきました。人と人とのつながりが途切れない以上、共感力が強いという事は強力な能力と言えるでしょう。
共感の意味について
芸術作品は共感から始まります。作者が綺麗だと思った色や形をキャンバスに再現していき作品が出来上がる。その作品を見た人が同じく美しい、綺麗だと思い、共感されることで作品自体の価値が生まれていきます。その作品への共感が多いほど作品、作者への評価は高まり、そして継続して評価の高い作品を生み出すことによって作者の作品は信頼性の高いものとなっていきます。この場合での「共感」は''感覚が共有される''という事。共感でビジネスを構築することは一緒ですが、昨今ミームになっている共感はこの意味とはちょっと違う気がします。
では今注目を浴びている共感とは何でしょうか
スターバックスやアップルなどの有名ブランドは彼らの事業を創出、推進していく上での企業観念・文化といったものが消費者たちに受け入れられて一躍、大企業へと名乗りをあげました。
ハワード・シュルツやスティーブ・ジョブスが経験したこと、そしてその結果得られた知見などから人生やビジネスに関しての価値観が生まれ、その価値観に人々から共感を持たれ、受け入れられています。つまり今ビジネス界で求められている共感とは"価値観が共有される"という事です。