この記事は「転職を成功させるために失敗談から学ぼう」の後編になります。
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失敗談その3 予想以上に残業が多い
ある程度の残業は覚悟していても、想像以上に残業が多いこともあります。どの業界でも繁忙期には残業が多くなるもの。面接時には、繁忙期の一日の流れを質問して確認しておくとよいでしょう。心配であれば、夜に外から会社の明かりを確認するのも1つの方法です。残業はほとんどないと聞いていたのに、夜遅くまで明かりが全体的に消えることなく灯っているようであれば、説明内容に相違がある可能性が高いです。
また、営業職であれば30時間ほどのみなし残業制となっているところも多いです。この場合は月の残業時間は30時間に満たなければ得をしますが、実際には残業時間が割り振られているようなもので早めの時間に帰りづらい空気であることもあります。
失敗談その4 今の会社を退職してから転職活動を行い貯金が尽きる
明確な理由があって転職を決意した場合、今の会社にいる意味が感じられずすぐに退職する人も多いですが、これはおすすめできません。なぜなら転職先がすぐに見つかるとは限らないからです。今の会社を辞めてしまえば、再就職先が見つかるまでは無職となってしまいます。その間は働いていないので、収入が途絶えることになります。雇用保険に入っているのだから転職先が決まるまで失業手当ももらえばいいと思うかもしれません。しかし、自己都合での退職の場合は、初めて失業手当が支給されるまで約3カ月もかかります。収入がなくなり、なかなか転職先が見つからなければ焦りばかりが募ってしまいます。退職しなければよかったという気持ちだけでなく、焦るばかりに転職先に大きな妥協をしてしまい本来の目的が達成できないことも少なくありません。
転職を成功させるために重要なこと
転職に関するさまざまな失敗談についてご紹介しました。失敗したくないと考えていても、イメージと実際の職場が異なることは十分にありえます。転職を失敗させないためには、まず絶対に譲れない条件を設けること。それは年収でも残業の少なさでも仕事内容でも構いません。これが叶えられれば大抵のことは我慢できると思えるほどの絶対の条件を明確にしておくことをおすすめします。この譲れない条件のことを「must条件」と呼びます。must条件を設けることで自分の中に妥協できないラインを作ることができます。絶対に譲れないmust条件はあまり多くなっては意味がありません。多くても2つ程度が妥当でしょう。それ以外の希望条件はwant条件として、絶対ではないがあれば嬉しいといったものと考えるようにします。転職時にはトラブルを避けるために内定通知や採用通知、雇用契約書などはきちんと書面でもらい、証拠として残しておくことを忘れずに。実際の給与が提示と異なるといった場合に有効になります。
転職に関しては、転職サイトだけでなく転職エージェントも利用することを検討しましょう。基本的には無料で利用できますし、履歴書や職務経歴書の添削、面接の練習などもサポートしてくれることが多いです。また、口コミの時代ですので悪質な企業を紹介したとなればすぐに噂になって収益に関わってきます。ブラック企業を避けるといった意味でも転職エージェントの利用は有効であると言えるでしょう。