この記事は「どの会社に転職するか迷ったら? 正しい転職先の決め方」の後編になります。
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実際にいっしょに働く人に会わせてもらう
仕事に不満を抱える人の多くは職場の人間関係に悩んでいます。面接を通して会社に魅かれ、転職を決意したとしても役員や社長と現場で働くわけではありません。自分が配属される部署の方や、上司には会っておくことをおすすめします。実際に人には「合う・合わない」がどうしてもあります。転職にあたって希望した条件をクリアしていても、上司とそりが合わなくては、後悔につながることもあり得ます。仕事をする上で「何をするか」よりも「誰と働くか」が重要になることも多いです。転職という人生の転換点、誰と働くことになるのかはきちんと把握しておくに越したことはありません。
とはいえ、転職する前からインターンシップのように職場体験をすることは難しいでしょう。その場合は、面談の場を設けてもらうなどするのがスムーズです。顔合わせ程度だとどうしても人となりは分かりづらいので、可能な限り面談というかたちで話をするのがおすすめです。
給与面などもしっかりと聞いておく
転職を決意したら、実際に働くことを想定してさまざまなことを質問しましょう。転職であれば、求人情報には給与の幅があることが一般的です。自分は月にいくらからスタートなのか、昇給や昇進のステップはどうなっているか、住宅手当などは実際にいくら支給されるのかといった聞きづらいこともしっかりと確認しておきましょう。
転職を決めるとなってからの話とはなるでしょうが、最初の給与が振り込まれてから詳細を知るなんてことがないようにしておくべきです。また、給与は現職での給与を参考に決められることも多いです。自分が今額面でいくらもらっているのかは、あやふやな数字ではなくはっきりとした数字を即答できるように準備しておきましょう。
採用に関する通知は必ず書面でもらう
面接のときと仕事内容や給料が違うといったことも考えられます。これらは転職失敗の元なのでできれば避けたいところです。採用通知書をメールでさえももらっていない転職者は実は非常に多いのですが、言った・言わないといったことを避けるために必ずかたちにのこる書面でもらうことをおすすめします。退職を決意し、辞表を提出しても大体1ヶ月ほどは今の職場で引き継ぎなどがあるでしょう。1ヶ月の間に話が流れてしまうといったことがないように、内定や採用の通知書は必ずもらってください。これはエージェント経由で転職先を探した場合も同様です。また、内定をもらってからどれくらいの期間は保留にできるかも確認しておきましょう。
転職をするというのは、新入社員という枠でくくられる新卒での就職のときとは大きく異なります。今の会社を辞めて新しい仕事に就く選択をするのは自分です。自分の理想の働き方に少しでも近づけるよう、後悔のない転職をしてくださいね。