• 2019/11/28
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マーケター冨沢のなんでもレビュー 第2回 【モンスターエナジー】【前編】

  • 冨沢  
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マーケター冨沢が商品・サービス、最新トレンドから歴史的事件までありとあらゆるものを独自の視点で切り込んでレビューする「なんでもレビュー」のコーナー。
本記事はある物事に対するレビューを発信して、少しでも参考にしてもらえたらという思いから始まった企画ではありますが、同時にレビューや口コミといった情報がどれほど人々に関心が持たれているかという事を調査するための実験的な企画でもあります。
マーケティングに関することだけでなく様々な事柄をピックアップしてレビューしていきますので、是非最後までお付き合いください!

第2回となる今回は都心の夜景を作り上げる日本のビジネスパーソンを支えているエナジードリンク「モンスターエナジー」についてレビューしていきたいと思います。
 
モンスターエナジーは日本では特に女性や若い世代に親しまれています。エナジードリンク市場をモンスターエナジーとレッドブルで約8割を占めていて、非常に人気も知名度も高い商品です。覚醒作用をもたらすカフェインや疲労回復に効く成分が多く含まれているため、眠い時、疲れたときや気分を一新させたい時など様々な用途で飲まれています。味も爽快感がある味わいでそれでいてくどくなく、胃に流し込んだ後の口の中に残る後味は口の中に入れたときのさっぱり感とはまた違ったパンチの効いた風味になっています。

朝や休憩時に一日のエネルギーを蓄えるために愛飲されているビジネスマンの方は多いのではないでしょうか。僕もここ最近は朝、仕事のスイッチを入れるために一回とお昼ご飯を食べた後の眠くなる時に活を入れる為に一回、一日に計2回は飲んでいます。ただ大量に飲みすぎてしまうとカフェイン中毒などの副作用が起きてしまうので、多くても一日に2本程度にとどめておいた方がいいでしょう。

レッドブルとの比較



2002年にアメリカで製造、販売された同商品、日本ではアサヒ飲料が現在販売中の商品に関しては独占販売しています。現在日本で販売している種類は7種類ですが、生まれのアメリカでは実に90種類以上も存在しています。果汁が配合されているジュースフレーバーのものやコーヒーフレーバーやティーフレーバー等、多様な趣向を持つユーザーに対応できる「こんなものまで!」という驚く程豊富なラインナップが販売されています。また、エナジードリンクの市場で2台巨頭となっているレッドブルとその容量、カフェインを比較すると
 
■レッドブル(185ml)
総カフェイン量:79.92mg
 
■レッドブル(250ml)
総カフェイン量:80mg
 
■モンスターエナジー(355ml)
総カフェイン量:142mg
 
となっており、モンスターエナジーの方が容量、カフェインの量ともに上回っていることがわかります。起きていなきゃいけないのに、眠くてどうしようもないといった方や仕事に全然集中できないといった方は比較的効果が高いと期待されるモンスターを飲んでみることをおすすめします。

認知活動に関しても見てみても両者は違った戦略をとっており、レッドブルはテレビCMや新聞広告などのマスメディア広告を積極的に活用して認知を拡大していきます。「翼を授ける」といったキャッチコピーは誰でも聞いたことがあるのではないでしょうか。
対してモンスターエナジーは最近では局地的に若者が集まる大学都市などでゲリラサンプリングを実施してレッドブルよりターゲットを狭く絞った手法で認知を広めていきました。
 
また、パッケージのデザインを見ても両者は極端なまでに違います。レッドブルは大衆受けしそうなすっきりとしたコントラストの容器に、ブランド名である赤い水牛がデザインされています。老若男女に愛されるような作りをしており、レッドブルというエナジードリンクに関してのポジティブなイメージが彷彿できます。

モンスターエナジーは黒と緑を基調としたデザインと獣のひっかき傷のような「m」のロゴはモンスターの名を冠する通り、おどろおどろしい印象を受けます。一目見るとまるで破壊的な何かが自分の身に起こるのではないかという妄想さえはたらきます。しかし、逆にいうとエナジードリンクとしての効果が期待できそうなデザインをしていて好奇心旺盛な若い男性にとって興味をそそられるパッケージになっています。
 
上記の事から同じエナジードリンクでも全く違った戦略をとっていることが伺えます。


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