• 2021/02/10
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逆転の発想でアイデアを生み出すアンチプロブレム

  • マーキャリ 編集部
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この記事を読むと分かること


・アイデア出しに詰まったときの解決方法

・アンチプロブレムのやり方

・活用方法

アンチプロブレムとは

アンチプロブレムは、考えに行き詰まったときに、「課題と逆の解決策を考えるアイデア発想法」です。実際に自身や自社、クライアントが抱えている課題を直接解決する方法ではなく、正反対の課題(逆の課題)を想定し、その解決策を考え、本来の課題に対する解決策の糸口を見つけることを目的とするものです。


逆の課題に対する解決策を、さらに逆にすれば本来の課題の解決策になっているという仕組みです。 アンチプロブレムを実施する際は、以下のような表を用いるとよいでしょう。


https://media.mar-cari.jp/article/detail/781      

アンチプロブレムを行う意義

アンチプロブレムは、本来の課題とは逆の課題を設定して、解決策を考えていくフレームワークです。となると、「最初から本来の課題の解決法」を考えた方が効率がよいという疑問が浮かぶ方も多いでしょう。もちろん、本来の課題に対してストレートに解決策が見つかれば言うことはありません。しかし、実際にアイデア出しや解決策を考える場に出席した際に、すんなりと具体的な解決策が出て、チームで実行していこうと決まることは多くありません。むしろ、「次回までにアイデアを考えておこう」となる方が多いのではないでしょうか。


アイデアとはただやみくもに考えてもパッとひらめくのは難しいですし、今までにない斬新なものでありさえすればよいというものでもありません。実現が可能か、たとえば商品なら実際に作ったところで多くの人に売れるかといったことも意識する必要があります。パッと思いつくようなアイデアは、現場レベルでも十分に思いつき、実行しているはずです。アンチプロブレムの活用シーンは、あくまでも「アイデアに行き詰まったとき」です。



本来の課題に対する良い解決策は浮かばなくても、逆の課題に対してなら意外とすんなりと解決策が浮かぶものです。アンチプロブレムはまさに「逆転の発想」で本来の課題を解決するためのきっかけになるでしょう。

アンチプロブレムの隠れたメリット

アンチプロブレムは、新しいアイデアを出すための発想法です。「新しいアイデアを出すきっかけになる」ということ以外に、アンチプロブレムは「一度相手の立場に立って考える」というステップを踏むことにメリットがあると言えます。


たとえば、「部下のミスを減らしたい」という課題についてアンチプロブレムを行えば、「ミスが増えるときってどんなときだろう」というイメージをすることになります。一度相手の立場を想定するステップがあることで、最終的に導き出される解決策が、一方的なものや押し付けがましいものではなく、受け入れられやすいものになりやすいです。

アンチプロブレムの例

実際にアンチプロブレムを実行するとどうなるのかを確認していきましょう。会社で、部下のミスの多さやる気の低さから、業務効率が下がっているという現状があるとします。会社では「部下のモチベーションを高めること」が課題として挙げられました。これについてアンチプロブレムを行ってみます。  

逆の課題を考える

本来の課題は「部下のモチベーションを高めるにはどうすればよいか」です。これに対してアンチプロブレムでは逆の課題を想定します。逆の課題は「部下のモチベーションをどうやって下げるか」になるでしょう。  

逆の課題の解決策を考える

逆の課題を「部下のモチベーションをどうやって下げるか」と設定したら、その解決策を考えていきます。もちろん「部下のモチベーションを下げるためにすべきこと」を考えるわけです。ここで出てくる解決策は1つである必要はありません。思いつく限りたくさん出していきましょう。


「部下のモチベーションを下げるためにすべきこと」としては


・定時間際に仕事を振る

・頑張っている過程を無視する

・自分が楽をするための仕事をおしつける

・他の出来るメンバーと比較する


などが挙げられるでしょう。逆の課題に対する解決策を考える際には、「〇〇をしない」などといった否定形の言葉を使わないことをおすすめします。その理由は、逆の課題の解決策から本来の課題への解決策を考える際に否定を肯定に戻すだけになり、新しい発想が生まれないからです。  

逆の課題の解決策から、本来の課題を考える

逆の課題の解決策を考えたら、次はその解決策を逆にします。


・定時間際に仕事を振る→仕事は早めに振る

・頑張っている過程を無視する→仕事の結果だけでなく過程も含めて評価する

・自分が楽をするための仕事をおしつける→自分の仕事は自分でやる

・他の出来るメンバーと比較する→相対評価ではなく、絶対評価も検討する


というように逆にすることで本来の課題への解決策を見出していくわけです。


アイデアに行き詰まった際は、ぜひアンチブロブレムで柔軟なアイデアや企画を発想してください。

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