• 2020/11/26
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  • マーケティングフレームワーク

MFTフレームを使って自社製品の新たなニーズを探ろう

  • マーキャリ 編集部
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この記事では、メーカーや製造業などが自社の技術を活用できるニーズを探る際に有効な「MFTフレーム」について詳しく解説しています。 技術というのは、予想外の場所で芽が出ることも多いもの。MFTフレームは自社の技術の可能性を探求する際にも有効なものです。ぜひ参考にしてください。  

MFTフレームとは

MFTとは、Market(市場)、Function(機能)、Technology(技術)の頭文字をとった言葉です。技術から市場を直接考えるのではなく、機能に着目することで技術を活かせる市場を広い視野で検討できるようにするものです。


技術と市場は実は常に一対になっているわけではありません。技術はさまざまな機能や特徴を持っています。実際には機能ごとに適した市場があるはずです。技術から直接市場を考えるのではなく、機能を間に挟むことで応用例を検討する余地が生まれます。


1つの技術に対していきなり1つの市場に絞って開発を進めるケースは多いでしょうが、1つの技術を機能ごとに分解して考えていくことで技術が活きる市場を広く考えられるようにするのがMFTフレームです。 MFTフレームを作成する際は以下のような図を用いるとよいでしょう。 MFTフレームという名称ですが、Market(市場)ではなく図のようにTechnology(技術)から考えていくとスムーズに進められます。


https://media.mar-cari.jp/article/detail/726    

MFTフレームの活用シーン

技術を機能に分解して機能ごとの市場を考えるMFTフレームは、自社技術を持っているメーカーや製造業に特に有効なフレームワークです。MFTフレームの作成をすべきシーンについて紹介していきます。 

新規開拓

業界や業種にとっても当たり前のものであっても別業界であればとても新鮮なものであるといったケースは少なくありません。MFTフレームの作成が特に有効なのは、新規開拓を狙う場合です。長年続いている企業であればそれだけ、取引先の業界も固定されているものです。新規開拓というと新しい技術開発が必要なように思えますが、既存の技術を機能に分解することで、新しい業界へアプローチできるようになるかもしれません。 

使用用途の拡大

技術を用いて製品が作られます。しかしその製品の使い道は1つである必要はありません。最近ではメーカーでも思いもよらないような使用方法がSNSなどで話題となることも珍しくありません。MFTフレームを作成することで、新たな使い道が見いだせる可能性は大きいでしょう。 

メーカー・製造業以外でも応用できる

MFTフレームは、基本的にはメーカーや製造業といった「技術」を持つ企業が行うことで効果があるものです。しかし、MFTフレームを新規開拓や商品の新しい用途を発見するためのツールと考えるなら、メーカーにこだわる必要はありません。たとえばMFTの技術の部分を自社の強みと置き換えれば、どのような業種であっても有効なフレームワークにできます。

MFTフレームを作成するときはMECE(ミーシー)を意識する

MFTフレームを作成することで、技術の新たな市場が見つかる可能性があります。このことは企業にとってはとても有意義なことで、技術をなるべく多くの機能に分解して、機能ごとの市場をマッチングさせていくことは企業戦略においても重要なものになるでしょう。技術を機能に分解する、いわば棚卸しのアクションにおいて頭に入れておきたいのは「MECE」という考え方です。 

MECE(ミーシー)とは

MECE(ミーシー)とは、Mutually Exclusive Collectively Exhaustive の略で、「重複と漏れがない状態」を意味します。「モレなく、ダブりなく」と呼ぶことも多いです。MECEはミーシーと読むのが一般的ですが、「ミッシー」と読むこともあります。


技術を機能に分解する際には、「モレなくダブりなく」を徹底する必要があります。特にモレには注意すべきでしょう。モレが発生することはそのまま市場へ参入するチャンスを逃すことにもつながるからです。



MFTフレームの作成に限らず、モレもダブりもないことは、ビジネスをする上で非常に重要です。たとえばひとつの会社の中で同じ業務をする部署が複数ある「ダブり」の状態や、企業の運営に必要な業務を担う部署がない「モレ」の状態があると、効率が悪くなるだけでなくミスの発生やチャンスの損失になります。

MFTフレームをマーケティング活動に役立てよう

企業は成長を遂げることが最も大きな目的です。現状維持ではなく、成長を目指すからこそ結果が伴うわけですから企業は常に多かれ少なかれ挑戦をし続けなければならないと言えます。これまでは上手く行っていた方法でも、時代や技術の移り変わりとともに成果が上がらなくことは珍しくありません。


会社が大事に育ててきた技術だからこそ、これからもさまざまなシーンで活用されるように、MFTフレームを作成しておくことは大いに意味があることだと言えるでしょう。技術を機能に分解して出てきたそれぞれの要素は、今現在では上手な使い道が見つからなくても、将来的に日の目を見る可能性もあります。MFTフレームは一度だけでなく定期的に作成することをおすすめします。

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