• 2020/10/29
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キャリアプランの見直しや転職時に有効なフレームワーク「WILL・CAN・MUST」

  • マーキャリ 編集部
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この記事では、自己分析のフレームワークの1つ「WILL・CAN・MUST」について詳しく解説しています。 自分のキャリアに見つめ直す際や就職・転職といった転機を迎えようとしている方におすすめのフレームワークとなっていますので、ぜひ参考にしてください。

「WILL・CAN・MUST」の3つの要素

このフレームワークは、WILL・CAN・MUSTの3つのパートに分けて分析していくものです。以下の図のようにそれぞれのパートの重なっているところ、重なっていないところを見つめ直すことで自己分析に活用していきます。 それぞれの要素について詳しくみていきましょう。

https://media.mar-cari.jp/article/detail/544

WILL:したいこと

「WILL・CAN・MUST」の1つ目、「WILL」は自分がしたいこと、なりたい自分を指しています。就職や転職、キャリアプランを考えていく上で最も重要なのは「自分が何をしたいのか」、「どんな人になりたいのか」を明確にしていくことです。たとえば、自分がしたいことが何なのかを決めないまま就職活動をしてしまっては、会社で働いていくうちに「仕事のやりがい」などは見失ってしまいやすくなります。とはいえ、自分の夢や目標を即答できる人の方が少ないのではないでしょうか。


転職や就職で考えると、WILLはどんな職種に就きたいかを検討することのように思えますが、必ずしもそれだけではありません。職種そのものに目を向けると、自分がやりたいのかどうかは判断しづらいものです。自分がどんな仕事に就きたいか分からないといった場合には、「親孝行がしたい」、「休日と仕事をしっかりと分けたい」、「バリバリと仕事をこなして自己成長したい」などといった望むライフスタイルに目を向けてみるのがおすすめです。「どんな仕事をしたい」よりも広い意味で「どんな生活がしたい」と考えるとイメージがしやすくなるはずです。 

CAN:できること

CANはできることを表します。これは資格などの専門性が高いものにこだわる必要はありません。また、人と比べて秀でているかを考える必要もありません。一番でないと「できる」とは言えない、なんてことはありませんので謙虚になりすぎずに自分ができることを紙に書き出してみてください。プログラミングや外国語などのスキルだけでなく、人としての性質でも構いません。たとえば「計画的に物事をすすめられる」なども十分にCANの項目に該当します。


CANの項目は、新卒からの就職であれば自己PRに通じるところがあります。自分のこれまでの経験から、アピール要素となりそうなものを思い返し、相手に伝わるようなアピールに言い換えれば自己PRの候補となります。


一方、転職の場合はCANが持つ意味合いが少し異なってきます。その理由は社会経験のない新卒採用はポテンシャル採用ですが、転職での中途採用は基本的には即戦力を求める採用だからです。たとえばマーケティングの経験がないのに未経験から転職でマーケターや企画職を目指すのは難易度が高いですよね。転職において「WILL・CAN・MUST」のフレームワークを行う際のCANの項目には、自分のスキルや経験を書き出すことになります。


CANの項目を書き出す際には、できれば信頼できる周りの人に自分の性格や能力について聞いてみることをおすすめします。自分が苦手だと思っていることでも、周りから見れば適性があると思われていることは少なくありませんし、新たな可能性を発見するきっかけにもなりますよ。  

MUST:しなければならないこと

MUSTはしなければならないことを表します。社会人であれば会社から期待されていることと言い換えられます。やりたい・やりたくないにかかわらず自分の業務として割り振られているものが該当します。たとえば営業部のチームリーダーなら「目標金額の達成」や「チームメンバーの教育・管理」などが挙げられるでしょう。


「WILL・CAN・MUST」の活用方法

「WILL」・「CAN」・「MUST」の3つの項目について書き出していくと、WILLにもCANにも重複しているところや3つすべてに重複しているところがあることが分かってきます。 いくつかのパターンについて、どういった状態を表すのかを見ていきましょう。

WILLとCANだけが一致

WILLとCANが一致していることは、「したいこと」と「できること」が一致していることになるので理想的な状況です。しかしMUSTに含まれていなければ、会社からは求められていないわけですので、自分がしたいことができる部署への異動や転職を検討した方が充実した生活が送れるだろうとなるわけです。WILLとCANが一致するものは、キャリアを考える上で重要になります。  

WILLとMUSTだけが一致

WILLとMUSTだけが一致している項目は、「したいけど期待に応えられていないこと」を表します。主には能力や適性の問題があることになります。経験を積むことや周りに援助を求めることが必要な項目だと言えるでしょう。  

CANとMUSTだけが一致

CANとMUSTだけが一致している項目は、「会社の期待には応えられているが自分がしたいとは思っていない項目」です。業務をこなすという意味では問題はありませんが、自分がしたいことではないので精神的なストレスを感じやすい状態にある項目と言えます。  

WILL・CAN・MUSTのすべて一致

理想的なのは、「WILL」・「CAN」・「MUST」すべてに該当する部分が大きいこと。3つが重なる部分をCORE(核)と呼ぶこともあります。この項目は最もモチベーション高く行動できる項目になります。COREに該当する項目が多ければ、理想の働き方ができていると言えるでしょう。WILLとCANだけが重なる「したいことができる」状況も、モチベーションは高いですが、その行動が周りから評価されないのであればモチベーションを高く維持できなくなります。


「WILL・CAN・MUST」のフレームワークは、自分を見つめ直すのに有効なものです。キャリアについて考える際に特に有効なものですが、「職場」ではなく「家庭」と置き換えて行ってみても発見があるでしょう。


重要なのはフレームワークを行うだけで終わらせないことです。WILLばかりでCANが少なくて落ち込むのではなく、WILLをCANにするためにどうすればよいかと考察し、目標設定して行動を起こしていくことが何よりも重要です。

転職をするのはMUSTを満たしてから

「WILL・CAN・MUST」のフレームワークは自分を見つめ直すのに有効ですが、転職を前提として行うことはおすすめできません。

自分がしたいこと=WILLが満たせてなければ不満が出てきますが、社会人として働く上で最低限行わなければならないのは、会社に求められていること=MUSTを満たすことです。
転職を考えるのはキャリアをしっかりと今の会社で積んでからでも遅くありません。焦って転職しようとしても面接の場で「今の会社でスキルを磨けていないのに転職をしようとしている」と思われてしまう可能性すらあります。

「WILL・CAN・MUST」は、将来のためだけでなく、今の自分を見つめ直すためにもぜひ活用してください。

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