• 2020/07/01
  • 連載企画
  • てるの目

『てるの目』【第2回】リモートワークの弊害 〜VDT症候群を知っていますか?〜

  • 森田 旭洋
article-image
■『てるの目』とは
世の中の様々な出来事を現在メディア運営を担当しているの森田旭洋(通称てるさん)が マーケティング・キャリア視点で批評していく連載コラムです。

コロナ禍によりリモートワークが普及したことで、「通勤レス」「仕事の生産性の向上」「自由な時間が増えた」などのメリットを感じている人も多いのではないでしょうか。
しかし、リモートワークは働き手にメリットだけを与えるものではありません。今回は、私の実体験を通してリモートワークの負の面にフォーカスしたいと思います。

リモートワークの弊害である健康被害

先日、私は医師にVDT症候群と診断されました。
VDTとは「Visual Display Terminal (=画像表示装置)」のことで、要するにパソコンやスマホ、テレビなどのモニターを長時間、使用することにより、首や肩のこり、目の疲れや痛み、腰痛、手の痺れなどの出る現代病です。

PCの長時間操作による肩こりや目の疲れは、ご周知のとおりかと思いますが、VDT症候群という名称は私も初めて聞きました(厚生労働省によると、1980年代半ばからとりあげられるようになったそうです)。
私の症状は、目の疲れや手の痺れ程度で、まだ軽いほうですが、VDT症候群は精神面の病気にもつながる場合もあるようですので、侮ってはなりません。

リモートワークの何が良くないのか

机やイスが整備されてデスクワークがしやすいオフィスとは違い、食事をするダイニングテーブルやローテーブルなどによるリモートワークは、長時間の作業には向いておらず、肩こりや腰痛、ひざの痛みなどを訴える人が多くいるようです。

私の場合、家にはそれなりの作業机と高さを調節できるイスがありますし、会社で働くより、労働時間も全体的には短くなっているので、あまり該当しないと思っていました。

そのため、考えられる原因としてはリモートワークによって、会議も全てディスプレイを通したオンラインミーティングになったことで、ディスプレイを見る時間が圧倒的に増えたことだと思います。

コロナ以前では、リアルMTGやデスクまわりで話すことがありましたし、モニターだけでなく遠くを見たりしていました(今は、自宅のパソコンの奥が壁なので視界が詰まって目によくない状況です)。

また、通勤していた時の方が、運動量が多かったのも原因の一つになると思います。

VDT症候群への対策

診察していただいた先生には、
・作業の時に休憩を1時間に1回いれること
・PCから距離をとって姿勢よく座り、あごをちょっと引くこと
などの対策を教えてもらい、最後に痺れに効くというビタミンB12を処方してもらいました。

仕事中、適宜休憩はとるようにしていますが、いまだに、手を動かす作業、特にPCでキーボードとマウスを使うと手の痺れが増してきます。 そのため最近は、音声入力も使うようにしたり、マウスでのクリックも、クリックする指を中指だったり人差し指だったり交互に使うようにして負担がかからないようにしています。 ビタミンB12や適度な休憩などのおかげか、最近は少しだけ良くなった気がします。

下記、参考として厚生労働省がまとめた「自宅等でテレワークを行う際の作業環境整備のポイント」も紹介します。自宅等でテレワークを行う際の作業環境整備のポイント
出典:https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_01603.html

リモートワーク時代は自己管理が求められる

リモートワークによってVDT症候群になってしまえば、通勤の方が良かったと思うかもしれません。
一方で、自己管理をしっかりと行って、健康を維持し仕事のパフォーマンスを向上させている人もいるでしょう。通勤と比べて圧倒的に運動量は減ってしまいますから、自分の中のルーティンを決めている人が多いです(私の周りでも夜のランニングや朝晩の散歩をしている人多かったです)。

最近の私のルーティンでいえば、
・朝起きたらラジオ体操
・就業時間は、10時開始、19時終了を基本的に守る(裁量労働制ですが、決まった時間にしています)
・1時間に1回ストレッチ
・終業後に散歩
などを行っています。これから夏にかけてはプラスして熱中症の対策も当然考えた方がよいでしょう。

また、リモートワークによって労働のプロセスではなく成果が評価される、つまり成果主義が加速するとも言われていますので、生産性を管理していく能力も問われるようになってくるでしょう。

今回、VDT症候群を中心にリモートワークの負の面をお話ししてきましたが、人によってはリモートワークが最良の働き方だと言う方もいるでしょうし、私も体調が良くなればそう思います。

さいごに

PCで仕事をする方がVDT症候群になって治そうと思っても、PCを使わないようにすることは中々難しいかと思います。つまり一度発症してしまうと治しにくい病気だと言えます。 VDT症候群に限らず病気になってしまうと、無理ができなくなります。キャリアの上でも、体力や健康を維持することが何より大切だなと痛感する出来事でした。 1日8時間以上、ディスプレイを見る方は、適度な休憩を入れて予防をしましょう。手が痺れてキーボードとマウス操作が辛くなる前に。


それでは、次回もお楽しみに!

本連載コラムのを新作を一早く知りたい方は下記より会員登録をお願いします。
更新情報はメールにてお知らせします。



■てるさん(森田 旭洋)Profile
Webコーダーからキャリアをスタートし大手電気機器メーカーの会員サイト等の運営を担当。 その後はWebのディレクションと合わせて、BtoBマーケティングベンダーの記事作成やホワイトペーパーの制作ディレクションとライティング・校正も担当。マーケティング的な視点でのコンテンツづくりを得意とし、クライアントや自社のオウンドメディア運営にも数多く携わる。現在は新規事業のスタートアップメンバーとしてメディアのグロースにコミット中。
⇒てるさん(森田 旭洋)のバイオグラフィはこちら

「マーキャリNEXT CAREER」無料キャリア相談実施中

マーケタースキル診断公開中!!

関連記事

検索条件を変更する

フリーワード

記事カテゴリ
タグ