• 2020/06/10
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グラフィックデザイナーに独学でなるにはどうすればいい? 具体的な勉強法を解説

  • マーキャリ 編集部
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雑誌の表紙や商品パッケージ、ポスターやカタログなどさまざまなデザインを制作するグラフィックデザイナー。クリエイティブなイメージがあることから、人気の職種の1つでもあります。デザインを学ぶには、専門学校などに通うという方法もありますが、仕事をしながら転職でグラフィックデザイナーを目指す場合には難しいでしょう。この記事では独学で未経験からグラフィックデザイナーとなるにはどのような方法があるか、具体的に紹介しています。ぜひ参考にしてください。

グラフィックデザイナーになるために必要なスキル

デザインを制作している企業に勤めるにしろ、フリーランスとして独立して働くにしろ、グラフィックデザイナーとして生きていくためには、デザインに対するスキルが必要です。独学でスキルを身につけるステップをみていく前に、必要なスキルについて確認しておきましょう。グラフィックデザイナーとして活動するためには、「illustrator」「Photoshop」といったツールの基本操作ができることに加え、レイアウトや色彩の基本なども必要になります。


「illustrator」はイラストを描いたり文字のレイアウトをしたりするソフトで、「Photoshop」は写真の加工や合成に使うソフトです。グラフィックデザイナーは、どちらのソフトも使いこなせる必要がありますが、初めはどちらかから勉強を始めても構いませんが将来的にはどちらも必須になることは覚えておきましょう。

独学でグラフィックデザイナーになるための心構え

スクールに通わず独学でグラフィックデザイナーになることは、もちろん簡単なことではありません。独学であればスクールと違って自分のペースで学習していくことになるので、モチベーションを保つのは難しくなることもあるでしょう。


また勉強のための本やソフトなど、独学の場合は投資する金額もスクールよりは安くなります。それはメリットでもありますが、「せっかく高いお金を払ったんだから頑張ろう」というよりは、周りの目がない分途中で挫折してしまう気持ちが大きくなりやすいです。独学でグラフィックデザイナーになるための勉強方法の解説の前に、モチベーションを保つためにまずは重要な心構えについて説明します。  

明確な目標を設定する

独学でグラフィックデザイナーになるためには、孤独な努力が必要になります。そんなときに自分を支えてくれるのが強い目標です。逆に「デザインができるようになりたい」というあいまいな目標だと勉強が長続きしないでしょう。身につけたスキルを使ってどうしたいのかが欠けているからです。


なんのためにデザインスキルを身につけたいのか、どんなデザインがしたいのか、どのようなグラフィックデザイナーになりたいのかについてできるだけ具体的に文字にしておくことが重要です。デザインとひと口に言っても非常に幅が広いです。目標を明確にすることで、どんなデザインスキルから身につければよいかが見えてきますので、勉強の効率もよくなります。

目標をいつまでに達成するかを決める

スクールであれば、いずれ卒業しますのでそのときまでにという目標が自動的に設定できますが、独学の場合はそうはいきません。目標を立てたらいつまでに達成するのかを決めておきましょう。まずグラフィックデザイナーとして就職することを目標とするのなら、半年や1年とスケジュールを設定して、その時期になれば実際に転職サイトなどで求人を探し、応募してみましょう。


独学でスキルを身につける際に懸念されるのは、いたずらに時間だけが過ぎてしまい、いつまで経ってもチャレンジできないことです。独学だと自分のスキルの習熟度が客観的にはかりづらいですので、実際にプロに自分の作品を見てもらうという意味でも応募してみるのはメリットがあります。  

独学でグラフィックデザイナーになるための勉強法

独学でグラフィックデザイナーを目指すのなら、主に書籍で勉強していくことになります。グラフィックデザイナーは「illustrator」や「Photoshop」の2つのソフトを使いこなせる必要がありますが、初めての場合使い方はもちろん、それぞれのソフトでどんなことが出来るのかも分からないでしょう。ソフトを使いこなすための教科書、デザインを作り上げる上で必要な思考が学べる書籍について紹介します。 

『世界一わかりやすい Illustrator & Photoshop 操作とデザインの教科書 CC/CS6/CS5対応』 ピクセルハウス著 



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上達への近道はいくつも教科書や参考書を持つことではなく、しっかりと情報のつまったものから繰り返し学ぶことです。この本はその名の通り、ソフトの操作方法を基本から学習できます。イラストがふんだんに使用されていて分かりやすく、デザイン制作の上で使えるテクニックも盛り込まれています。まずはこの本で基本を身につけましょう。最初は分からない用語などもあるでしょうが、「illustrator」や「Photoshop」にどんな機能があるのかを知るためにも一度通しで読んでから勉強を始めるのがおすすめです。


独学で勉強していく上で重要なのは、きちんと自分の手を動かして実際に作ってみることです。教科書の内容はもちろん、街を歩いていて気になったポスターやロゴなどを真似して作ってみましょう。実際に手を動かすことで、自分がどのスキルが足りていないか、どこが理解できていないかが見えてきますよ。


ソフトが使えるようになったら、自分が好きなものを作ってみましょう。しかし、いざ作ろうとしても、おそらくこの段階ではイメージが浮かんでこないと思います。なぜなら「自分が良い・かっこいいと思うデザイン」について定まっていないからです。


目に映るさまざまなデザインについて気になるものや素敵だと思うものはあっても、それのどこに惹かれたのか具体的に言葉にしたことがある方は少ないはず。どんな要素に自分が惹かれたのか、箇条書きなど簡単なものでよいので抽出していき、それを盛り込んだデザインを試行錯誤して作っていくことで、自分のオリジナルのカラーが出てきます。

『なるほどデザイン〈目で見て楽しむ新しいデザインの本。〉』 筒井美希著



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こちらはソフトの使い方の本ではなく、グラフィックデザイナーとしての思考が分かる本です。デザインする上で必要な考え方やルールについて図解やイラスト、写真で解説されています。初めて読むときと、ある程度技術が身についてから読み返したときでは感じ方が変わっていることでしょう。

グラフィックデザイナーとして働くには

グラフィックデザイナーの主な職場は、広告の制作会社やデザイン事務所、企業の広告宣伝部です。基本的にはある程度の技術があることが前提となりますので、基本的には即戦力となる中途採用がメインです。この他にはフリーランスとして働くという方法もありますが、デザインの現場を知る上でも、一度はグラフィックデザイナーとして就職してみることをおすすめします。


本で勉強できるのはやはり基本のことだけです。先輩デザイナーなどの下で実際に働くことで見えてくることも多いでしょう。就職するための実績作りには、クラウドソーシングサービスを利用するのがおすすめです。クラウドソーシングと聞くとライターのようなイメージが強いかもしれませんが、デザイン系の案件もたくさんあります。コンペ形式のものであれば、他のデザイナーの作品を見ることもできますので、参考になる部分が多いでしょう。 

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