• 2020/06/08
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ブレスト時に有効なオズボーンのチェックリストとは!?

  • マーキャリ 編集部
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ブレスト時になかなかアイデアがでなくて困ったことはありませんか。事前に課題が出されているものの、いざ考えてみると良いアイデアが出ず当日を迎えてしまったという経験をしたことがある人も多いのではないでしょうか。この悩みを解決してくれるのがオズボーンのチェックリストです。本記事ではオズボーンのチェックリストについて解説します。オズボーンのチェックリストを使うとある一定数以上のアイデアは担保されるので実用的です。本記事を参考に、是非ご活用ください。

オズボーンのチェックリストとは

オズボーンのチェックリストとは9つのチェックリストに答えるだけで、これまでとは違ったアイデアが浮かぶという発想法です。アイデアを自然と生み出すテンプレートが用意されているようなイメージになります。これはアメリカのアレックス・F・オズボーン氏によって考案されたノウハウです。オズボーン氏がいうには9つのチェックリストに答えるだけで何百というアイデアが次々に生まれてくるそうです。マクドナルドのような世界規模の企業でも使われている手法になります。さっそく9つのチェックリストについてみていきましょう。

オズボーンのチェックリストの詳細を解説

オズボーンのチェックリスト図版
https://media.mar-cari.jp/article/detail/625

オズボーンのチェックリストとは転用・応用・変更・拡大・縮小・代用・置き換え・逆転・結合の9つになります。ではそれぞれのチェックリストについて解説していきます。具体例としてコップをブレーンストーミングのテーマとして使い方をみていきます。 

転用できないか

転用とは別の使い方を考えてみるということになります。 例えばコップにメモリを付けることで、計量カップとしての使い方もできます。 

応用できないか

応用とは他の製品の特徴を模倣するやり方です。競合他社の製品を真似するという意味ではありません。全く別のジャンルに目を向けると新しいアイデアが浮かんできます。事例としてピアノから応用すると、コップの取手部分に音が出る仕組みを加えると、持つたびに違った音色が流れ、遊び心ある商品に生まれ変わります。 

変更できないか

変更とは今ある商品軸から形状や色味を変える方法です。例えばコップの素材をガラスから全て金に変えると高級感あふれるコップに変わり、これまでとは違ったターゲット層から好まれる商品になります。 

拡大できないか

拡大とはその名の通り大きくしてみることです。コップを大きくした実例として、ピッチャーがあります。ピッチャーにすることでコップは1人で使うものという概念から、シェアできるものに変わります。 

縮小できないか

縮小とは小さくすることですが、シンプルとか簡易的にするという意味合いもあります。日本ではよくこの手法を取り入れることでこれまでにないアイデアを生み出してきた例が多いです。コップでこの手法を使うとおもちゃとしての利用ができます。小さくして人形用のコップにすることで子供がおままごとをするときに使う道具になります。 

代用できないか

代用とは別のものとして製品を使えないか思考をめぐらせる方法です。コップの場合は水を貯める機能があることから、花を生けることで花瓶の代用として使えます。 

置き換えできないか

置き換えとは配置や順番、レイアウトを変えることで生まれるアイデアです。例えばレストランで使われるコップのシチュエーションとしては、やはり飲み物を入れる容器として使われます。そのため配置としては隅に追いやられます。しかし大きなコップを真ん中に置くことで、料理を盛り付けてもらうお皿の置き換えとしてコップは機能します。 

逆転できないか

逆転とは形状を逆さまにしてみたり、ネガティブな要素を加えたりすることで新しいアイデアを生み出す方法です。例えばコップをそのまま逆さまにすると、ただの置物になります。しかし、もしそのコップがおしゃれなデザインをしていれば雑貨として部屋のインテリアの一部になります。 

結合できないか

結合とは同じ製品を2つくっつけてみたり、他のサービスと組み合わせてみたりすることで新しい価値を見出すことです。コップに蓋を付けることで保温効果が追加されタンブラーとして持ち運ぶことができるようになります。


このようにコップという製品だけでも9つのチェックリストに当てはめるだけで様々な使われ方が実現できます。 

補足説明

実はオズボーンのチェックリストには改良版があります。それはSCAMPERの法則と呼ばれています。こちらはボブ・イバールという方がオズボーンのチェックリストに新しい要素を付け加えたメソッドになります。しかし内容を見てみると追加されたのは1つの項目のみになります。あとはニュアンスの違いだけなので、追加されたものだけ紹介します。 

取り除く

既存の製品に対して制限をかけたり、除外をしたりする方法です。コップで例えると、取手を除外してみます。取手がないコップは持ちにくいです。そのためコップ自体に滑り止めを加工することで、手から滑り落ちるのを防止できるグッズになります。年配の方におすすめの商品に生まれ変わります。


ではオズボーンのチェックリストがいかに有効的かわかったところでメリット・デメリットについてもみていきましょう。

メリット・デメリット

そもそもオズボーンのチェックリストの優秀なところは9つの項目に限定されていることです。オズボーン氏が最初にアイデア発想法で思いついた項目は9つだけではなかったようです。しかし数が多すぎても、本質的なアイデアを生み出すことにはならないので、絞り込みをしました。厳選された9つのチェックリストだからこそ実際に使えるアイデアが生まれます。

メリット

 メリットとしては効率化が図られる点があげられます。個人でアイデアを考える場合はこのオズボーンのチェックリストに当てはめて考えるだけなので、ゼロから物事を考えるより早くアイデアを思いつきます。またブレスト時でもオズボーンのチェックリストのフォーマットを軸に検討していけば現実的な意見が出やすくなります。話が大きく脱線しないため、ブレスト時間も短縮できます。 

デメリット

デメリットは奇抜なアイデアが出にくいことです。型にはまったやり方なので効率的がゆえに意外性は少ない可能性があります。この解決策としては時間を区切って、オズボーンのチェックリストを使う時間と、単純にブレストに専念する時間でわけることで両方のよいところを得られるでしょう。


また担当者ごとにチェックリストを使うグループと使わないグループでわけて会議をする方法もよいです。アイデア発想法という観点ではマンダラートというフレームワークも活用できます。マンダラートではアイデアが80個浮かぶ仕組みが設計されています。アイデア数を重視する場合はマンダラートもチェックしてみて下さい。

まとめ

オズボーンのチェックリストは新しいアイデアを生み出すだけでなく、既存の考え方を改善するのに活用できるツールです。常に使う必要はないですが、行き詰まったときに思い返してみると、現状を打破できる何かを見つけられる可能性があります。時間を有効活用してアイデアをだしていきたい方にはおすすめです。

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