• 2020/06/08
  • 連載企画
  • キャリアチェンジ体験記

営業から独学で自社開発エンジニアへ。分からないことを楽しむこと【キャリアチェンジ体験記】

  • マーキャリ会員  
article-image

【キャリアチェンジ体験記とは】
働き方改革が施行されたことにより、会社の体制や制度が変わったなんて人も多いと思います。企業も個人も今まで以上にビジネスマンのキャリア展望に目が向けられている中、マーキャリ会員によるキャリアチェンジに伴った体験談をシリーズものとして連載していくのが本企画です。

今まさに自身の今後のビジネスライフに向けて働き方を変える動きをしている方もまだキャリアプランが漠然としている方も参考になる内容になっておりますので是非ご覧ください。

今回の記事投稿者:平井貴大さん
⇒平井貴大さんのバイオグラフィはこちらをクリック

はじめまして。現在自社開発エンジニアとして働いている平井貴大と申します。まだ入社して3ヶ月目、頻繁に起こるシステムエラーと戦いながらも充実した日々を送っています。そんな私ですが、もともと営業職しかした事がなく、エンジニアを目指すまではパソコンすら持っていませんでした。そんな私が独学でプログラミングを初め、エンジニアになるまでの道のりを紹介したいと思います。

エンジニアを目指すまで

まずは私の経歴とエンジニアを目指したきっかけをご紹介します。
私はエンジニアになるまで4つの会社を転職してきました。ルート営業や新規開拓営業、さらには飛び込み営業まで、大学を卒業して5年間ずっと営業をしてきました。会社を転々としながら「このままずっと営業としてずっと仕事を続けていくんだろうなぁ。」と思っていました。しかし、人生の転機が訪れます。これで最後にしようと思って入社した会社、しかしそこで上司のパワハラにあってしまいます。会社の中でポツンと孤立し、一年足らずで逃げ出すように会社を辞めてしまいました。

そこで人生で初めて「働き方」について真剣に考えるようになりました。時にはイベントや説明会に行ったり、転職エージェントに相談したりと、必死に行動しました。そんな時に、前から気になっていた「エンジニア」について詳しく調べるようになり、いつしかエンジニアを目指すようになりました。

エンジニアを目指した理由

自由な働き方

ITが好きとかシステムを作りたいというより、「自由な働き方をしたい」という気持ちがエンジニアを目指すきっかけとなりました。会社のために必死に働いて、満員電車に乗って出勤するという働き方しか経験した事がなかった私にとって、エンジニアの「時間や場所にとらわれない」「会社に依存しない」働き方はとても魅力的だったのです。「人生は一度きりだし、一度はそういう働き方したいよな」と思い切って妻に懇願しパソコンを買ってもらったのを覚えています。今考えてみたら妻には本当苦労しかかけてないですね。

エンジニアの需要の高さとIT業界への憧れ

日本でエンジニアが不足していてエンジニアという職業の需要が高い事も魅力ではありました。また、システム設計やIT関係の仕事の経験を積む事で人生でできる事の可能性が格段に広がると思ったのも目指す理由でした。今、いろんな業種がテクノロジーによって変化していますが、その時代の変化を一番感じ取れる業界がIT業界だと思います。その業界に入る事で、私自身のスキルがつくし、何よりIT業界がかっこいいと思ったのです。

エンジニアになる為に行った行動

独学での勉強

プログラミングスクールも考えたんですが、独学で勉強しました。理由は、エンジニアが向いているかどうか判断する為です。独学で自分のシステムを作るとなると、自分で本やインターネットから知りたい事を探したり、時には他のエンジニアの方に聞いたりと「積極的な」勉強が必要になります。そして、その勉強中の状況が、実際にエンジニアとして働く環境に近いと思って独学を選びました。

最初はコードの意味が全く分からなかったり、環境構築で1日が終わったりと心折れそうな日々が続きました。

しかし、勉強を続けているうちにシステムの動く仕組みとコードの意味が理解できてきて徐々に楽しみが増えてきました。この、自分でコードを書いてみて、分からない事に対して楽しさを覚えた頃から本格的にエンジニアとして転職活動を始めました。今、エンジニアとして働いている身としてこの「独学の判断」は正解だったと思っています。

エンジニアの方たちとの交流

たまに開催されるイベントや交流会に何度か参加して、実際にエンジニアの方たちと話したり、コミュニティサイトへの質問をしたりと現在エンジニアとして働いている方たちとの交流もしました。エンジニアの方たちから今どのように働いているか直接聞くのはインターネットで調べるより心に響くし、何より仕事のイメージが湧きました。そして、コミュニティサイトへの質問の時も的確に質問の回答がいただけるように今悩んでいる問題を分析して、分かりやすく説明する必要があり、この経験は今の職場でも生かされています。

3ヶ月期間をあけて「余裕」を持った転職活動

今までずっと仕事中に転職先を探して、退職したらすぐ新しい会社で働く形で転職活動をしていたのですが、プログラミングを勉強したかったのとしっかり時間を使って就職先を探したかったので退職して3ヶ月「余裕」を持って転職活動をしました。今思うとこの「余裕」は転職活動をする上で非常に大事なことだったと思います。自分にあった仕事を見つける為には、まず自分のしたい事を見つける事が大前提です。仕事は自分のしたい事を実現させるための手段の一つだと思います。しかも、ジョブチェンジを考えているならさらに時間をかけるべきです。この「余裕」を持った転職活動は天職に出会う為に必ず必要な事だと思います。

働いてみて意外に必要だったスキル

コミュニケーション能力

エンジニアに転職するまで、エンジニアという仕事はパソコンの前に座り、コードを打ち続け、一人で仕事するイメージがありました。しかし、エンジニアとして働いて見ると、そのイメージとは180度違いました。クライアントの困っている事や取り入れたいシステムを聞き出し、その実現に向けてチームで何度も話し合い仕事を進めていき、上流工程になればなるほど巻き込む人は大きくなっていきます。

そして、その分「コミュニケーション」は重要になってきます。直接会って仕事をするだけでなく、リモートワークでチームとしてプロジェクトを進めるときもチーム同士の姿が見えない分、メッセージのやり取りや会話は気をつけなくてはいけません。もしもエンジニアを目指す方がいらっしゃるなら「コミュニケーション能力は絶対」と思ってください。

分からないことを楽しむスキル

様々なプロジェクトを進める上で、バグやエラーが起きずにシステムを納品できる事はほとんどありません。仕事中は毎日予想しないエラーや問題が発生します。つまり「分からない事」が発生します。その問題に直面したときにいかに楽しめるかが重要になってきます。しかも、今会社で使っているプログラミング言語も何年後かには古い言語になり、その度に新しい言語を覚えなくてはいけません。新しい知識を学ぶことを「受験勉強」に捉えてしまったら、その受験勉強が一生続く感覚になります。

実際にエンジニアになりたてで分からない事が辛くて辞めてしまう方は数多くいらっしゃいます。そのエンジニアとして続けられるかの差が「分からないことを楽しむスキル」だと思います。ずっとエンジニアをしている上司は「問題が起きると楽しい」と言います。この「分からない事」に対して楽しめるようになったらエンジニアは天職になると思います。

まとめ

今回は私の転職の経験と、未経験からエンジニアになって感じたこと、学んだことを書かせていただきました。私の記事が今仕事で悩んでいる方やエンジニアになりたい方の参考になれたらと思います。私も今後はエンジニアとしてがむしゃらに働いて、その経験をこのような記事などで伝えていけたらと思います。最後まで読んでいただきましてありがとうございました

「マーキャリNEXT CAREER」無料キャリア相談実施中

マーケタースキル診断公開中!!

関連記事

検索条件を変更する

フリーワード

記事カテゴリ
タグ