• 2020/06/05
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タスクの振り返りに最適なNEED・WANTマトリクスの活用方法!

  • マーキャリ 編集部
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今働いている企業はどのような基準で決めましたか。また現在働いている会社で長期的な展望はつかめていますか。もしこちらの疑問について即答できない場合はNEED・WANTマトリクスを活用しましょう。NEED・WANTマトリクスを活用することでこれまで描いていたプランが明確になります。

NEED・WANTマトリクスとは

NEED・WANTマトリクスとは企業と個人の方向性が合っているのか見極めるフレームワークで、優先順位を付ける手段でもあります。横軸に必要性、縦軸に欲求度でわけることでNEED・WANTマトリクスの4象限が完成します。下記がそのテンプレートになります。

NEED・WANTマトリクス図版

https://media.mar-cari.jp/article/detail/750

必要性とは

必要性とは今行っている業務が企業に対してどれだけ重要かということです。企業が掲げるビジョンにどれだけ遂行しているかを表します。企業側からすればmustの考えになります。 

欲求度とは

欲求度とは自分自身がその業務に対してどれだけモチベーション高くやりたいと考えているかということです。こちらは自分のビジョンを基準に評価していきます。ではそれぞれどのような項目があるかみていきましょう。

4象限ついてそれぞれ紹介

NEED・WANTマトリクスで分けられる4象限は、「必要性(高)×欲求(高)」・「必要性(低)×欲求(高)」・「必要性(高)×欲求(低)」・「必要性(低)×欲求(低)」になります。一つずつみていきましょう 

必要性(高)×欲求(高)

企業としての必要性が高いということに加え、個人の欲求度も高い状態は一番理想といえる業務になります。モチベーション高くタスクをこなせ、それが会社の方向性とも合っているので売上に直結します。こちらの領域にあるタスクを増やせば増やすほど組織の力も高まっていきます。 

必要性(低)×欲求(高)

次に企業としての必要性は低いが、個人の欲求度が高い場合です。こちらはプライベートで取り組んでいるようなタスクが多いです。タスクをこなしていて楽しいですが会社への貢献度が欠けます。そのため会社へのエンゲージメントが高まるようなタスクに工夫して切り替える必要があるでしょう。 

必要性(高)×欲求(低)

続いて企業としての必要性は高いですが、個人の欲求度が低いケースです。仕事をしている中で多くのサラリーマンがこちらに分類されるタスクが多いのではないでしょうか。やる気は全くないのに、会社としてはやらなければいけない業務なため仕方なくやっているタスクです。


こちらのパターンは個人の業務に対する考え方が重要になってきます。このままモチベーション低く取り組んでいても得られるものは少ないです。その仕事がどのようなタスクになったらより主体的に行動できるか考えてみましょう。このように考えると、これから紹介する必要性が低いタスクに分類することもできますし、欲求度が高くなると会社と個人とでWIN-WINな関係を築けるようになります。 

必要性(低)×欲求(低)

最後に企業としての必要性も低く、個人の欲求度も低いケースを紹介します。こちらに分類されたタスクはやらない方向に持っていきましょう。どのようにしたらここにあるタスクを除外できるか考えます。するとこれまでここに割いていた時間がなく余裕が生まれ、他の業務に取り掛かれるようになります。 これらを踏まえた上でNEED・WANTマトリクスの活用方法を解説していきます。

NEED・WANTマトリクスの活用方法

ではNEED・WANTマトリクスの活用方法をみていきましょう。 

タスクの洗い出し

最初にすることがタスクの洗い出しです。現状取り組んでいるタスクをポストイットなどに書いていきましょう。毎日行っているタスクに目がいきがちですが、月ごとや週ごとなど定期的にしているタスクも書き出していきます。 

マトリクスで分類

ポストイットに洗い出したタスクをNEED・WANTマトリクスの4象限にそれぞれ当てはめていきます。 

業務の振り返り

可視化されたタスクを振り返っていきます。普段仕事をしていると上司からフィードバックやコメントをもらうことで、タスクが整理されていくことが多いです。しかしNEED・WANTマトリクスを用いると客観的にタスクを見られるので、自分で業務の棚卸しを行えます。振り返る時にはどうすればポストイットを他のフィールドに移動できるか考えましょう。振り返り、改善することが大事です。


改善をしていくなかで「必要性(高)×欲求(高)」項目に振り分けられる業務が少ないようであれば、今働いている職場そのものから見直すことも検討しましょう。なぜなら会社のビジョンと個人のビジョンがマッチしていないからです。会社の在籍期間が長くなれば長くなるほど抜け出しづらくなるため、いち早くミスマッチに気付けるよう定期的に行いましょう。


2019年度版や2020年度版というように年度ごとで最低限振り返っておくとよいです。その際データとして残すためにエクセルやパワーポイント等で記録をとっておくのもおすすめです。また改善を行うと同時に優先順位も付けていきましょう。優先順位を付けて会社にとっても自分にとってもメリットのある業務から取り組みましょう。


以上がNEED・WANTマトリクスの活用方法になります。先程優先順位を付けていく話にも触れましたが、どのような順番でタスクをこなしていくのか次の章で解説します。今自分が置かれている立場によっても違うので、当てはまる方だけでもみてみましょう。

立場別優先順位の付け方

NEED・WANTマトリクスでは「必要性(高)×欲求(高)」に該当するタスクの優先順位が高いのは一目瞭然です。ではその次の優先順位として必要性なのか欲求度なのかについて、会社員と経営者のパターンに分けて解説します。 

会社員

会社員としては欲求度よりも必要性を重視しましょう。きついことをいってしまうと雇われている以上は個人のモチベーションは関係ありません。いかに利益に繋がるタスクをこなしてくれるのかということが経営者の目線になります。この視点で行動することで社内での評価も上がり、結果的にモチベーションの向上に繋がるケースもあります。与えられたことを社員一人ひとりが遂行してこそ会社は機能します。 

経営者

一方で経営者の場合は違います。経営者の場合は欲求度を優先します。特にベンチャー企業であればあるほど欲求度を大事にしていきましょう。理由は必要性を重要視しても社員がついてこないからです。経営者は自分のやりたいことをして会社を作っています。にもかかわらず必要性に軸足を置いてしますと、経営者としての魅力が減ってしまい、慕ってついてきてくれた社員が離れてしまう恐れがあります。そのため経営者または起業家は個人のポリシーを大事にしてモチベーションが上がる業務をしましょう。


このように立場により求められるものも違うため優先順位も変化します。 

まとめ

NEED・WANTマトリクスは業種業界関係なく使えるものになるので、まずは試しに使ってみて下さい。新型コロナウイルスの影響もありリモートワークされている方も多く、振り返るにはいい時期でしょう。NEED・WANTマトリクスは比較的長いスパンでの優先順位を見極める方法になりますので、短いスパンでの優先順位の付け方については緊急度・重要度のマトリクスを活用してみて下さい。

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