• 2020/05/20
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第二新卒が転職の成功には前向きな転職理由が重要 理由も含めて解説します

  • マーキャリ 編集部
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目次

第二新卒の採用市場が非常に活況を帯びてきており、そのおかげで転職サイトや転職エージェントも、転職を考える第二新卒の人に大きく貢献しています。 今やビジネス業界では、転職することに対する大きな抵抗感もなくなっています。


しかし、転職することは、長い人生の中でそれほど頻繁に行うものではありませんし、いくら第二新卒の人でも、安易に転職するものではありません。その動機や目的など転職理由を明確しておかなければ、いくら「第二新卒」の求人をしている企業が増えているとはいえ、必ずしも自分の望んだ転職ができるとは限らないからです。まず現職を退職してしまう前に「自分の転職理由にしっかりとした正当性があるか?」ということを明確に持っておくことが大切です。

否定的な転職理由で新たな転職先を探す第二新卒は失敗する

現職も持ったまま面接を受けている第二新卒の人の中には、今の仕事にネガティブな転職理由を採用担当者や面接官にストレートに話をする人がいます。第二新卒の求人市場は追い風とも言える程に20代半ばの若い人を採用する企業が増えているので、「もう転職活動をするなら今しかない」と考えている人も増えています。


しかし、その転職理由が、人間関係の問題であったり、現状の仕事内容に対する不満であったりすることを正直に求人先で話すことは問題です。現実、第二新卒者で転職した人の多くは、実際に、人間関係の悩みや仕事と自分の理想にギャップを感じたこと、ブラック企業のようにサービス残業が多かった等の理由があります。しかし、求人している企業にとって、ある程度不満を抱えていることは百も承知なのです。

採用担当者が第二新卒に転職理由を聞くポイントとは?

第二新卒の求人企業でも、面接の段階で、その人の転職理由は、必ず聞いてくる質問です。それだけ採用担当者や面接官は、転職理由を重要視しています。 重視する背景には、次のような企業側の思いがあるからです。このことを知ると、転職理由にも、しっかりとしたものがなければいけないことが理解できると思います。

前職でのギャップや不満が転職後も再燃しないか

採用担当者は「この会社で採用しても、前職で出て来た不満が、再び出てこないか?」という懸念から、その人の姿勢を見極めたいという狙いがあります。言い換えると、「その不満は転職することで、本当に解消できて頑張ってくれるのだろうか?」ということになります。 新卒の人が学生時代に行ってきた就活と、第二新卒の転職活動を比較してみると、就職活動の理由や動機が異なります。 新卒の人の多くは「学校を卒業するから就職する」と何となく自然の発想で就職活動をしている感じがありますが、第二新卒の転職活動は、それまでの仕事や就業で様々な課題や不満を抱えたことを解消したり、なくしたいという思いから、次なる企業・職場を求めて活動しているのです。


したがって、採用担当者は、第二新卒者の課題を転職することで解消できるかを見極めるわけです。このことから、「いくら不満があるから転職する」ことが事実であっても、しっかりと自己分析した上で転職理由を考えないと、単なる不満を本音で話すだけでは、合格することができません。万が一、採用されたとしても、入社後に同じことを繰り返して、また離職・転職の悪循環に陥ってしまいます。

また辞めてしまうのではないかという懸念

第二新卒の採用に踏み込む企業は確かに多くなっています。しかし、企業が前の会社を僅か1、2年で辞めた人間である彼らを厳しく見ていることも事実です。それは、せっかく第二新卒として採用してもすぐに辞めてしまわれたなら、それこそ無駄な労力と費用をかけてしまい、大きな損失になってしまうからです。 採用担当者は、この問題を避けたくなるのは当然のことです。


その結果1年〜3年程度で会社を辞めてしまった第二新卒者には、退職理由・転職理由を、志望動機と同じレベルで詳しく聞いてきます。場面によっては、志望動機の質問より、さらに転職理由を深く聞いてくる可能性もあります。そのために転職理由は、前向きな印象を持たれるようしっかりと考えて準備をしておきましょう。

転職理由を正しく理解してもらうために

「前職に不満がある」というネガティブな転職理由は、単なる「転職のきっかけ」であり、面接時点で素直に伝えることは、残念ながらマイナス評価になってしまいます。 特に第二新卒の人が転職理由で注意すべきことは、職場のせいにしないことです。 職場や会社の悪口を言っていると、転職先でも「常に不満を言っている人間」と判断されてしまいますし、「他人や環境のせいにする人」=「責任を持った仕事ができない人」と採用担当者から敬遠される可能性があります。


また、転職理由が、前職の不満が中心になると、「その不満を解決できるなら、他の会社でもいいのではないか」、「この企業の理念とはミスマッチするのではないか」としか受け止められないでしょう。ここで大切なことは、「その会社に入りたい理由」を採用担当者や面接官に正確に伝えることです。 理想的な転職理由は、「転職理由」と「志望動機」がリンクして誰が聞いても一貫性があることです。


もし、今の仕事に不満があっても、「それは自分の夢が実現できないからであり、その思いを叶えるためにこの会社に入って頑張りたい」と、転職理由と転職を希望する会社の志望理由がスムーズにつながっていくように、転職活動の前にまず自己分析をして、そして応募する企業研究を入念に行うことで、自分の考えを体系化しておくようにしましょう。

前向きな熱意をアピール

「第二新卒」の人は社会経験が短いので、「面接でアピールするものがない」と弱気になっていることがあります。 ここで理解しておくことは、面接官に「貴重な戦力になる人材」と思わせることです。そのために第二新卒は、仕事に対して「こういう仕事をしたい」と積極的な「ヤル気」を伝えることです。特に第二新卒の面接では、転職理由だけでなく、仕事に対する姿勢・熱意・人柄を見ています。そのために前職の批判ばかりでは、悪い印象しか与えませんので、たとえネガティブな内容であっても、ポジティブな表現に言い換えて、これから前向きに取り組む姿勢を伝えることで、第二新卒の面接を乗り越えることができます。

まとめ

第二新卒の転職市場で採用に旺盛な企業が増えているにしても、やはり採用する立場からすると、「ヤル気」と「熱意」、「人柄」が重視されることは、いつの時代でも変わりはありません。そのために現職・前職の不満から逃げ出すような転職理由を持つのではなく、自分の未来を切り拓くための前向きな転職理由をしっかりと考えて、新たなステージに進んで行ってください。

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