こんにちは、橋本です!『マーケターインタビュー』の取材を担当しています。
つい先日 誕生日を迎えた、ぴちぴちの31才 清楚系女子です。
これからも橋本が行くシリーズを増やしていこうと目論見中なので、みなさまよしくお願いいたします!
最近増えてきた『マーケ会』。
マーケティングベンダー、ツールベンダーなどが主催していることが多い中で、個人が主催しているマーケ会って実はあんまりないのかも。
今回は、企業の利害一切関係ナシ!企業に所属しつつも、あくまで個人でマーケ会を運営している皆さんにお話を伺いました。
マーケターたるもの、店のチョイスにも手を抜かざるべし
まだまだ冬本番、という寒い日の夜。
マーケ会に潜入すべく、Google Mapに言われるがまま歩みを進めていくと、たどり着いたのは…とってもオシャレなお洋服屋さん。
洋服屋さん!?
でも何度見てもお洋服屋さん。
あとは、同じビルの端に、2階に続く照明無しの薄暗い階段があるばかり…
入口で出会ったマーケ会に参加する男性二人と出会い、その階段を上ってみるも、
2階はどうやらマーケ会ではなさそう。。でも、そこに救世主はいたのでした。
メシア
「そのお店なら、1階のセレクトショップに入って2階に上がったところにありますよ」
洋服屋さんに入るの!?
色々驚きつつも1階に戻ってセレクトショップに入ると、ありました!
2階に本日の会場が!!
え…、やだ…とってもオシャン…
居酒屋じゃないです。お酒の飲める隠れ家カフェって感じです。
そうか、マーケターって言うのは、飲む店のチョイスも問われるのか…
飲み会の会場を探すときは某有名飲食店検索サイトで適当な店を探す超適当チョイスな私。
「マーケターたるもの、店のチョイスにも手を抜かざるべし」。そういわれている気がしました。
NGナシ!何でも話せるマーケターのたまり場
このマーケ会を主催するのは、
株式会社トゥエンティーフォーセブンの土屋さん、Sansan株式会社の坂本さん、そして某有名家電メーカーの和泉さんの3人。
マーケ会設立に至る背景や、今後のマーケ会の展望など、色々と聞かせてもらいました。
橋本
この会は、いったいどんな場なんですか?
土屋さん (以下、敬称略)
BtoBもCも、事業者側もエージェントも関係なくマーケターが集まって、自分たちで率先して情報を取りに行ってね、という場を提供しているスタンスです。
こっちで何かイベントを用意するわけでもない。運営側からの仕切りというと、乾杯と締めの挨拶くらい。ただ、企業が運営している訳ではないからこそ出来る話は大切にしたいと思っています。
例えばバチバチの競合同士のマーケターが来たときは、わざと「次どんなプロダクト出すの?」「そっちはどうなの?」と焚き付けたり。(笑)
基本NGワードはナシで、何でも話してOKの交流の場ですね。あ、勿論機密情報はナシですよ(笑)
坂本さん (以下、敬称略)
代理店情報の共有なんかもしますね。実際どうなの!?という部分。僕もエージェント出身なのでわかるんですけど、やっぱりエージェントだと、自分たちにとって良い話ばかり話したりするんで。時にはバイネームが出ることもあります。エージェントにはドキドキする場だと思います。(笑)
橋本
なるほど…。わたしもエージェント側の人間なので、とてもドキドキするお話ですね。どうしてそのような場を作ることにしたのでしょうか?
土屋
もともとは、僕と和泉さん、僕と坂本さんが前職、前々職で同僚だったんです。和泉さんと坂本さんは知り合いじゃなかったんですが、2年位前に、メーカーのマーケ担当だった和泉さんから「エージェント側の人と話がしたい」というお願いがあって。話というのはエージェントに対するクレームだったんですけど(笑)、その時マーケティングエージェンシーに勤めていた坂本さんを呼んで、3人で飲んだ、というのが始まりでした。
土屋
昔から思っていたんです。マーケティングに携わる人って、企業の上層部の人間同士の関わりは出来ても、それ以外のマーケター同士が繋がる場がびっくりするほど少ない。
そこで、若手マーケターも異業種で繋がれる会を作りたい、と思いました。それが、2年前に3人で飲んだのをきっかけに、こういうのをもっと多くの人を集めてやれば良いんじゃないか、と。
和泉さん (以下、敬称略)
そこから始まって、次回会うときにはそれぞれマーケターの知り合いを連れて来たりして。最初は自分たち3人から始まり、気付けば10人くらいが集まる会になり、今ではもう開催ごとに20~30名が集まる、という大所帯になりました。今回のマーケ会は8回目の実施ですね。だいたい3か月に1回くらいのペースでやってます。時には超大物マーケターが来ることもあります。(笑)
橋本
マーケベンダーやツールベンダーが、ユーザー会やコミュニティといった形でマーケターを集める会も増えてきている中、あえて個人でやっているのはどうしてですか?
土屋
企業が主催しているマーケティングの集まりは、どこかの企業が立ち上げたビジネスに結び付く、というのがゴールだと認識しています。僕たちのマーケ会は個人的な集まりのため、来ている人は基本的に幹事3人誰かの友達、もしくは知り合い。だから安心して何でも話せたり、紹介し合ったり、ビジネスに繋がるにしてもちゃんと信頼が前提としてある、という状態を作り出すことが出来ます。
実際に、何か困ったことがあったらこの場で出会った人たちに連絡したり、ここで出会った人を通して紹介してもらうこともあります。
坂本
マーケ会は他にもたくさんありますが、マーケターは“ゆるく本音で話せる場に飢えている”と感じています。だからこそ、僕たちのマーケ会に来たい、という人が増え続けているんだと思います。
橋本
回を重ねるごとに規模が大きくなっていっているとのことですが、今後、皆さんのマーケ会はどうなっていくんでしょうか?
坂本
この場に来る人たちは、リサーチが出来たり、リスティングが出来たり、MAを扱えたり、戦略を練ることが出来たり、分析が出来たり、ダイレクトマーケが得意な人や、ブランディング作りに長けている人がいたり…とても幅広い人材が集まっています。そんなメンバーの頭脳を結集して、地方活性化に寄与したい、と思っています。ToB,ToCも勿論ですが、To海外に打って出たい企業もあるはずです。特にデータを活用したマーケティング活動はこれら対象の中で大きな役割を担うと思います。その知見を都心でキャッチアップして地方へ還元みたいな事も考えています。また、企業という観点でなく個人でも東京を離れて地方に居ながらにしてPCで東京と繋がりつつ仕事したり、メディアを立ち上げたり、という働き方も出来るのではないかと思っています。
土屋
学生を呼ぶ構想もありますね。学生がいきなりマーケに入ることってあんまりないので、マーケってどういう仕事?って言うのをリアルに教えてあげる場にするとか。「Sansanってどうですか?」みたいなOB訪問の場にできても楽しいと思います。
これも完全プライベートな集まりだからこそ出来る、楽しいことも現実的な話もざっくばらんに教えてあげる会、にしたいと思います。
有名企業の「次のステップ」を支えるマーケター
今回ご参加の方にもお話を伺えました!
LINE MUSICのデジタルマーケティングを担当している矢野さん。
すでに他社サービスによるレッドオーシャンであり、さらに無料サービスも横行している音楽配信サービスにおいて、LINE MUSICは誰をターゲットにして、どのような活動を進めていくのでしょうか。
矢野さん (以下、敬称略)
LINEが狙っているのは“Closing the distance”。
身近な大切な人との関係性を深め絆を強くするサービスを提供し、消費者の生活との距離を縮めて、生活するうえでのインフラになっていく、ということがミッションです。
そのような中でLINE MUSICは月額定額で音楽聞き放題、というサービスを展開しています。LINE MUSICの最大の強みは、『LINEと連携していること』。プロフィールに自分のBGMを設定できるのも、連携の一つです。なかなか差別化を図るのは難しい業界ですが、音楽配信サービスとしての強みはLINE MUSICで独占配信している楽曲があること。LINEの企画でデビューしたアーティストや生まれた楽曲を独占配信するんです。
また、今は大学生、高校生といった学生がメインターゲットですが、これからは学生に限らず、老若男女にLINEとLINE MUSICを使ってもらうことが目標です。そのために、ファミリープランの利用促進も進めています。
最後に、ご参加いただいた皆様に、仕事をするうえで大切にしていることを伺いました!
みなさま、ありがとうございました!
初対面の人がほとんどにも関わらず、非常に盛り上がっていました。
お店から退席を促されても粘ってしまうほどに…
橋本
え…、やだ…わたしだけ光強すぎ…