• 2021/01/12
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プレゼンから連絡事項の共有、Web会議でも活躍するホールパート法

  • マーキャリ 編集部
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この記事では以下のようなことが分かります。


・相手の効果的に分かりやすく伝える手法「ホールパート法」について

・PREP法との違い

ホールパート法とは

ホールパート法とは、話の全体像(Whole)から話を始め、次にそれについての詳細や要素(Part)を話し、最後にまた話の全体像(Whole)で締めくくるというコミュニケーション手法です。話の流れとしては以下の画像のようになります。


https://media.mar-cari.jp/article/detail/702

たとえば「今日お伝えしたいことはAとBの2つです。」と全体像から話し、「1点目のAについては・・・」と話を続けていくものになります。  ホールパート法は主にプレゼンテーションで用いられるものですが、プレゼンに限らず会議で伝達事項を全体に伝える際や、上司への報連相など、さまざまなコミュニケーションの場で有効です。

ホールパート法のメリット

ホールパート法を用いることには、大きく分けて3つのメリットがあります。1つずつ確認していきましょう。  

話を脱線せずに大筋が伝えられる

1つ目のメリットは、話し手側のメリットです。緊張感のあるプレゼンの場などでは、沈黙を嫌ってついつい言葉数が多くなるもの。話が脱線してしまうことは聞き手側にも大きなデメリットとなります。ホールパート法を用いてコミュニケーションを取れば、話の大筋を伝えられますので、円滑なコミュニケーションが図りやすくなります。  

相手の理解度が高まる

次のメリットは、聞き手側のものです。ホールパート法では最初に話の全体像から話し始めます。そのため、聞き手側は「今何の話か理解しながら」話を聞くことができるのです。何の話かが分からないまま長々と話をされてしまうのは、聞き手にはとてもストレスです。ホールパート法では全体像、話の各部分、全体像と、初めだけでなく最後にも話の全体像があります。このことによって聞き手は、話の全体像、つまり相手の言いたいことを深く理解できるようになるのです。  

時間のロスが防げる

3つ目のメリットは話し手と聞き手双方にあるものです。話の全体像とそれぞれの要素に分けて話が展開されるホールパート法では、きちんと要点が整理されています。そのため、無駄な時間が発生しづらくなります。このメリットを活かすことで、プレゼンだけでなく会議時間の短縮にもつながるでしょう。会議はついつい長くなってしまい、「今何をする時間?」という不満が出やすいもの。会議での発言ルールとしてホールパート法を意識するだけでも、大きな時間短縮が期待できます。  

ホールパート法とPREP法との違い

ホールパート法と似たコミュニケーション手法にPREP法というものがあります。PREP法は結論から話し始めるもののため、ホールパート法との共通点が多いです。ここではホールパート法とPREP法の違いについて紹介していきます。  

PREP法とは

PREP法とは「結論(Point)」→「理由(Reason)」→「具体例(Example)」→「結論(Point)」の順番で話を展開する手法のことを言います。実際の会話のシーンだけでなく文章を書く際にも応用できる使い勝手のよいものです。


PREP法の最大の特徴は、結論を最初に述べること。日本語の文章構成の基本としては「起承転結」というものがありますが、起承転結とは全く順番が異なるものになります。  

PREP法の「結論」とホールパート法の「全体像」は同じ?

PREP法では結論から、ホールパート法では結論から話を始めます。この2つはどちらも話し手が伝えたいことですので、同じものと考えても問題はないでしょう。たとえば「今日お伝えしたいことはAとBの2つです。」という始め方は、全体像を話しているとも、話の結論を話しているとも捉えられるはずです。  

PREP法とホールパート法を使い分けよう

ホールパート法では、全体像を語り、それを分割して「1つ目は・・・」と話しを進めていくのに対し、PREP法では結論の次は理由と具体例ですので、順番に1つずつ話していくものではありません。話の流れは似ていますが、さまざまなことを順番に1つずつ伝えたいときには、ホールパート法、1つの主張について根拠を立てて話していきたいときにはPREP法と使い分けるとよいでしょう。

まずは全体像・結論から話すクセをつけよう

ホールパート法もPREP法も要点から先に話すという特徴があります。これらの手法に沿って話をすすめることは、いわゆる美しい日本語とは別のものになります。上手に伝えよう、スムーズに伝えようとするあまり、前置きの部分が長くなってしまうよりは、まずは結論から述べて、また最後に結論を述べるという方法を用いた方がコミュニケーションは上手くいくはずです。


ビジネスシーンで求められるものは必ずしも美しい日本語ではありません。ビジネスの世界は時間も重要な資源。相手に要点から伝えるホールパート法やPREP法は、相手の時間を極力奪わないだけでなく、理解も深められるという優れた手法です。ぜひビジネスシーンのコミュニケーションの場で活用してください。まずは結論から話すクセをつけるだけでも相手に「分かりやすい」と思ってもらえますよ。

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