• 2020/11/09
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ロジカルシンキングの基本「MECE・ロジックツリー」について学ぼう

  • マーキャリ 編集部
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この記事では、マーケティングに欠かせないロジカルシンキングにおいて意識しておくべき「MECE(ミーシー)」と、「MECE」を上手に行うためのロジックツリーについて詳しく解説しています。 マーケティングに限らず、「MECE」はロジカルシンキングにおいて重要な考え方となります。ぜひ参考にしてください。  

MECE(ミーシー)とは

MECE(ミーシー)とは、Mutually Exclusive Collectively Exhaustive の略で、「重複と漏れがない状態」を意味します。「モレなく、ダブりなく」と呼ぶことも多いです。MECEはミーシーと読むのが一般的ですが、「ミッシー」と読むこともあります。MECEは、あくまで「モレなく、ダブりなく」の状態や考え方を指す言葉。用語の使い方として「MECEを意識する」、「MECEである」などとなり、「MECEをする」といったものではありません。


モレもダブりもないことは、ビジネスをする上で非常に重要です。たとえばひとつの会社の中で同じ業務をする部署が複数ある「ダブり」の状態や、企業の運営に必要な業務を担う部署がない「モレ」の状態があると、効率が悪くなるだけでなくミスの発生やチャンスを逃すことにつながるからです。


ビジネスの多くはクライアントの課題を解決することで成り立っています。課題は1つの要素からなるのではなくさまざまな要因が合わさって1つの課題となっていることが多いです。そのため課題解決を行うステップとは課題を構成するそれぞれの要素に分けて、1つ1つの解決策を考えたり実行に移したりすることになります。MECEはこの際の「課題を構成する要素に分ける」という段階で非常に役立つ考え方です。


以下の画像は「MECE」であることを示した図です。大きな長方形の中で3色の四角に区切られています。それぞれの四角は重なっていませんし、余白もありません。重なっていないのでダブりはありませんし、色がないところもないのでモレもないことになります。


https://media.mar-cari.jp/article/detail/689

MECEの例

MECEはモレもダブりもない状態のことを指します。しかし、言葉では理解できても具体的にどんなものがMECEで、どんなものがMECEでないのかがイメージしづらいのではないでしょうか。少し具体的例について見ていきましょう。  

MECEである例

・性別


性別には男性と女性しかありませんよね。性別のチェック欄に男・女のどちらの記載もあればモレもダブりもないのでMECEです。



・衣食住


生きていく上で最低限必要なものという意味でつかわれる衣食住。着るもの・食べるもの・住むところを端的に一言で表したものですが、最低限という意味でいえば他に必要なものはないでしょう。たとえば友人や家族は生きていく上で重要ですが、「最低限」というように限定するのなら衣食住はMECEであると言えるでしょう。 

MECEでない例

MECEでない状態は「モレやダブりがある状態」です。会社で新商品のターゲットについて考えると想定して、MECEかどうかをみていきましょう。ターゲットを・学生・会社員・専業主婦 とだけ分けてしまうと、まず専業主夫はどうなるといったモレに気が付くのではないでしょうか。さらには、働きながら夜は大学に通っている会社員や主婦(主夫)という場合も想定できます。つまりは主夫という記載がないから「モレ」があり、「学生で会社員」、「学生で主婦(主夫)」という「ダブり」について想定できていないといったことは予想できます。


MECEでないからこのターゲット分類が必ずしも誤りであるというわけではなく、重要なのはモレやダブりについて考えて上でこの分類にしているかです。とはいえ、MECEでないままターゲット選定などのマーケティング活動を続けることは複雑な作業になりますので基本的にはMECEな状態を作ってから絞り込んでいくのが一般的でしょう。  

MECEはロジックツリー作りで重要になる

ロジックツリーとは、木が枝分かれするように左から右へ論理を展開していく思考ツールです。課題や問題についてどういった道筋で解決・着手していくべきなのかを導き出すためのツールです。課題は複数の要素から成り立っています。複数の要素を1つずつ分解していくためにロジックツリーは有効です。ロジックツリーを意義のあるものにするためにモレやダブりがないMECEは必須の条件となるわけです。  

ロジックツリーの3つのパターン

ロジックツリーは、大きく分けて「原因追及(Why)」、「問題解決(How)」、「要素分解(What)」の3つのパターンがあります。たとえば事故の原因を分析する際にロジックツリーを用いれば「原因追及」に、集客を伸ばすために施策を考えるために用いれば「問題解決」に、47都道府県をグループごとに分割していくなら「要素分解」となります。


重要なのは、何を目的にロジックツリーを用いるのかということ。これを明確にしないと、「原因」を知りたいはずが「問題解決」の要素も盛り込まれたロジックツリーになってしまい、検討すべきことが多くなりすぎてしまう懸念があります。たとえば交通事故の原因を知りたいのに「近年の交通事故数の増加」について考えることは、関連があるようで実は直接的な関連がありませんよね。


ロジックツリーを作るときにはMECEだけでなく切り口が重要となります。交通事故の件でいえば周りの状況などよりも「ブレーキを踏んだか踏んでいないか」といったことを重点的に深堀りしていくべきでしょう。ブレーキを踏んでいれば信号の色に関わらず事故には至らなかった可能性が高くなるわけですから。切り口を考える上で、重要となるのは目的の達成を意識すること。事故の原因を考えるのに近年の交通事故数などから考えていては、せっかくのロジックツリーやMECEが徒労に終わりかねません。

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