• 2020/06/11
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ミッション・ビジョン・バリューの必要性とは!? 作り方から浸透の仕方まで解説!

  • マーキャリ 編集部
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会社を経営していく上で何が重要かと質問されたら、皆さんは何と答えますか。答えは1つではないですし、様々あるでしょう。しかし経営者の多くが思い浮かべることの1つに、ミッション・ビジョン・バリューがあります。成功している企業の多くはミッション・ビジョン・バリューが明確にあります。本記事ではミッション・ビジョン・バリューについて1から解説します。これから起業を検討している人には特におすすめです。

ミッション・ビジョン・バリューとは



https://media.mar-cari.jp/article/detail/784

ミッション・ビジョン・バリューとは社会の中で企業がどのような存在意義で活動していくかを示したものになります。ドイツの経営学者、ピーターFドラッカーが2003年に発売した「Managing in the Next Society」という本でミッション・ビジョン・バリューの重要性について提唱しました。ではそれぞれどうような意味の違いがあるのかみていきましょう。簡単に表すとミッションはWHY、ビジョンはWHAT、バリューはHOWになります。 

ミッション

ミッションとは社会のなかで企業がどのような使命を果たすのかということになります。図表で表した一番上の部分になり、最も重要なところです。ミッションは企業そのものを表しているといっても同然なくらい社内外で大きな役割があります。しっかり社員の方にも浸透させましょう。例えばソフトバンクグループの場合は「情報革命で人々を幸せに」になります。 

ビジョン

ビジョンはミッションを達成することで実現する将来像となります。基本的には中期的な目標を掲げることが多いです。ミッションは変化がしないものですが、ビジョンは状況により変化します。経営がうまくいっているときはより高い目標になりますし、計画通りに進んでいない場合はビジョンの位置付けを落とすこともあります。


また、ビジョンに関しては会社としてではなくチーム単位で考えたとしてもうまく機能します。うまくビジョンを語れるリーダーは組織を引っ張っていく力があるといえるでしょう。ソフトバンクグループのビジョンは「世界の人々から最も必要とされる企業グループ」です。 

バリュー

バリューはビジョンを実現するための行動指針になります。困難な状況に陥ったり選択に困ったりしたときはバリューを思い返すことで、企業としての正しい行動がとれます。これまで例に出しているソフトバンクグループでは「努力って、楽しい」です。


このようにミッション・ビジョン・バリューはピラミッドのような関係性がありそれぞれが連動しています。ミッションが変わればビジョンが変わりますし、ビジョンが変わればバリューも変わります。ソフトバンクグループのミッション・ビジョン・バリューはモチベーションが上がるような巧妙なものになっています。

ミッション・ビジョン・バリューの必要性

ミッション・ビジョン・バリューがビジネスで重要視される理由は実際の業績に大きな影響を与えるからです。ミッション・ビジョン・バリューの必要性をうたった事例でミクシィのCFOだった小泉氏のエピソードが有名です。ミクシィでは当時ミッション・ビジョン・バリューを明確に提示されていませんでした。しかしミクシィはプロダクトとしてかなり画期的だったこともあり業績が毎年伸びていきました。ただひとたび業績が落ちはじめると目指すべき方向性もなく組織として空中分解してしまいました。価値観や判断基準がないためにそれぞれが勝手な行動をはじめてしまったからです。


そして小泉氏は現在メルカリでこの経験を活かして、ミッション・ビジョン・バリューを明確にしました。示すだけでなく社員にも浸透するように努めました。自然と目につくような場所にビジョンを掲げることやTシャツを作ることなど、様々な取り組みをした結果、メルカリは創業わずか5年で上場を果たしました。もちろんメルカリはプロダクトの強さもあるでしょう。しかしミッション・ビジョン・バリューを定めたことで会議中でも、ビジョンに合っているかどうかの議論もされ良い判断基準になっていると小泉氏は語っています。


このことからわかるように、プロダクトの力だけでなくそこに社員の団結した力が加わることで爆発的な成長が見込めます。特にベンチャー企業の場合はプロダクト先行型の傾向があるので、長期的な企業の成長戦略にはミッション・ビジョン・バリューが必要になります。


では次の章よりミッション・ビジョン・バリューの決め方と浸透させる方法について解説していきます。ただ策定しただけでは意味がなく浸透させてこそ意味をなしていきます。

決定の仕方

ミッション・ビジョン・バリューの決定の仕方を紹介します。 

定義付け

それぞれの意味について抽象的な定義を決めます。ここで具体的な言葉ばかりを集めてしまうと次の段階でつまずいてしまいます。定義付けに関しては経営陣で話し合いながら決めるのが良いです。 

アイデア出し

大まかに定義が決まったところで具体的なアイデアを出していきます。思いつく限りポストイットに書き出していきましょう。アイデア出しでは個々でそれぞれ時間を作り考えていく方法がよいです。理由は豊富な言葉を募るためです。周りの人がタイムリーに聞いているところでは思っていても発言しづらいことがあるので黙々と書き出していきましょう。 

共有

次に出されたアイデアを共有していきます。同じような内容はまとめていき、徐々に価値観を明確にしていきます。ここでは価値観を決めていく段階でまだ言葉まで落とし込む必要はないです。この段階ではお互いが譲れないところも共有して価値観をとがらせていきます。 

ワーディング

最後にワーディングになります。最も適した言葉を選び、ミッション・ビジョン・バリューに統一感を持たせます。特にミッションに関しては何十年と変わらない使命になりますので決定には気を付けましょう。このような手順でミッション・ビジョン・バリューを決めます。

浸透させる方法

続いてミッション・ビジョン・バリューを浸透させていく方法です。浸透させるやり方でよくある間違いは朝の朝礼で唱和させることです。これでは経営陣からの身勝手な押し付けであって、浸透しないどころか反感をかってしまいます。


浸透させるポイントはそれぞれに当事者意識を持たせることです。つまり会社のビジョンと社員のビジョンの方向性が同じであることを理解させることが重要です。そのためにワークショップ等や1on1を設けるとよいでしょう。普段仕事をしていても自分のビジョンについて深く考えることもないので、そういった場で改めて考えさせます。


そこでギャップが生じてしまった場合はビジョンを抽象化させます。抽象化することで広い意味合いになり、会社と社員のビジョンが近くなります。そして会社のビジョンの通りに仕事をすることは自分のビジョンの実現になるということがわかれば自然と浸透していきます。


また、別の浸透させる方法で人事評価に組み込むということがあげられます。ミッション・ビジョン・バリューの考えで行動することが評価に繋がるのであれば自ずと意識は向いていくでしょう。しかしこのやり方は少し強引な側面もあるのであまりおすすめはしません。

まとめ

成功している企業にはミッション・ビジョン・バリューがあり社員にもしっかり浸透しています。作る際に頭で考えるのもよいですが、参考になる良い事例はたくさんあるので大企業のミッション・ビジョン・バリューをみて勉強するのも良いでしょう。

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