• 2019/03/25
  • インタビュー
  • 突撃!となりのマーケター

課題解決のカギは「ユーザー目線」 新しいバリューを創るマーケターへ。

  • マーキャリ 編集部
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今回は、AcrobatやPhotoshop、Illustoratorを提供するアドビ システムズ 株式会社の江口さんにインタビューを行いました。AcrobatやAdobe SignなどのDocument Cloudのマーケティングを担当されている江口さん。アドビのマーケターになる以前は営業サポートのマーケティングやプログラムマネージメントのお仕事をされていたそう。マーケターのやりがいや求められるスキル、アドビのマーケターに転職するまでの経緯についてお伺いしました。

ユーザーに寄り添うマーケターを目指して



――社内で江口さんが担当されている業務内容について教えてください。

江口さん(以下、敬称略)
現在Document Cloudのマーケティングを行っています。Document Cloudはデジタル文書周りのソリューションで、私はコンシューマー&SMBビジネスを担当しています。具体的には、リセラービジネスと直販、ECをサポートしていて、イベント・セミナー実施、広告、コンテンツ制作、リードジェネレーション、ナーチャリング、セミナーのスピーカーなど、担当製品に関する活動をプランニングから実施と結果測定まで幅広く担当しています。

――実際のマーケティング活動の中でどのようなことを意識されていますか?

江口
ユーザーの悩みを解決できているのか、を問うようにしています。PC、スマホ、もちろんソフトウェアもですが、テクノロジーは、それ自体が見て楽しいとか美味しいというものでもなく、使って初めて意味を成すものです。人の可能性を最大限に引き出すことができるものだと思います。ただ、「解決になっているか」というのは、明確に数値化できず、主観的で曖昧なところがありますので、日々の使命として「1ライセンスでも売りやすくする」ということを意識していますね。私は営業職ではないので、お客様との商談するわけではないですが、営業担当者や関係者の方が少しでも売りやすい環境や状況を創り出すことが使命であり、「売りやすい」=お客様にとっても「選びやすい」環境につながると思います。

革新的なデジタル体験を届けるために

――Acrobatで実現できることを知れば、使ってみたいと思うのですが、現状に不足があるとも思っていなかった状態から、いきなりAcrobatのライセンスを導入には繋がらないと思います。その辺りの溝を埋めるために何かアプローチされていますか?

江口
企業内でどのような文書にまつわるワークフローがあるかを調査して、Acrobatを導入することで、働き方改革、業務効率化やコスト削減のご提案や、製品の活用方法や顧客体験を記事化するというような取り組みをしています。特に弊社ではデジタルを通じて顧客体験を向上することを目指していますね。PhotoshopやIllustratorなどのAdobe Creative CloudとAdobe Document CloudとAdobe Experience Cloudの3つのクラウドソリューションがあり、いずれも顧客体験を向上するための取り組みをしています。弊社は「世界を変えるデジタルエクスペリエンスの提供」がミッションなので、紙からデジタルにシフトすることで、文書データの利活用、複数名での共有や作業、共有した文書のトラッキング、セキュリティ強化など、場所や時間、デバイスにとらわれない「デジタル体験」をお客様に体感いただくことを重要視しています。

――PDFは多くの人に認知されていると思いますが、Acrobatはこれから価値や必要性を啓蒙していき市場を作っていくフェーズということでしょうか?

江口
おかげさまで最近Acrobatを使っていただいているお客様は、年々増加していますが、PDFを作成するという機能しか使っていないという方も多いですね。IDCによると、平均して1日の28%の時間を文書の作成や管理などに費やしている調査結果があります。Acrobatを活用することで、紙をデジタル化し、文書業務を効率化することができますので、そういった(業務の効率化)というニーズはまだまだ広がると思っています。

営業経験を活かしてアドビのマーケターに転職

――アドビに入社する前のこれまでの経歴を教えてください。

江口
私は以前、営業とサプライチェーンのOJTを経て、営業をサポートするマーケティングを担当しました。販売代理店様のプログラムを運営し、ロイヤリティを向上と同時に販促活動や製品トレーニングなどを実施していました。マーケティング戦略と活動によって、お客様に選ばれる製品が変わるという、マーケティングの面白さを学びました。いつか本格的にマーケティングをやりたいと思っていた時に、マーケティング本部に異動が決まりました。

――営業部に異動されたのはご希望通りだったのでしょうか。マーケターの業務について具体的なイメージは持っていましたか?

江口
当時は、ユーザーに近い市場を担当したいという希望がありました。社内の異動に関して希望をだせる会社だったので、職種というよりも知識や経験を積むことが大事だと、新入社員なりに考えていました。マーケターは、CM製作やイベント出展、制作物周りを担当しているイメージでしたね。

――実際にマーケターになってみて理想とのギャップなどはありましたか?

江口
想像していたよりも泥臭いなと思いましたね(笑)もっとアウトプットが多い職種だと思っていたのですが、試行錯誤の連続で、アウトプットできるのはほんの一部です。

――マーケターとしてのやりがいや面白さを教えてください。

江口
新しいバリューを創ることが醍醐味だと思います。製品は知と技術の結集です。様々な人の努力や思いが詰まっています。その集大成をメッセージング一つで台無しにしてしまうかもしれないというプレッシャーもありますが、市場を開拓し、新規お客様に製品を使っていただいたり、機能をユーザーの問題解決のソリューションをして活用方法を提案することで、利用頻度をあげるという、バリューを次々と発掘していきたいです。

――マーケターに必要とされるスキルは何でしょうか?

江口
新しいチャレンジに意欲的なマインドが大切だと思います。マーケティングの世界では次々と技術が進化し、パーソナライズされたマーケティングなど、手法が広がっています。既存や慣例にとらわれない自由な発想と効果を見極める力をつけていきたいです。また、製品担当者ではなく、いつでもユーザー目線に戻れるようになりたいと思います。それゆえに世の中で何が流行っているのかアンテナをはり、なるべくヒットした本を読んだり、映画を観るようにしていますね。世の中では何が注目されているのか、関心が高いのかを知っておく必要があると思います。また、必要があれば会社経費で外部の有償セミナーなどに参加することは可能です。ウェビナーなど会社のシステムを活用して知識を増やすという取り組みはしていますね。

――これから実現していきたいキャリアプランがあれば教えてください。

今後新しい市場を開拓していくことは面白そうだと思いますね。

――江口さん、お忙しい中ありがとうございました!

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