営業活動を可視化するためのツール「SFA」をビジネスシーンでよく耳にするようになりました。しかし、「実際何ができるか分からない」「自社に必要なのか知りたい」という悩みを抱えている方は多いです。
この記事では「SFAとは何か」といった基礎的なところから、導入するメリット・デメリットに加え、代表的なSFA製品を20種紹介しています。
ご覧いただければSFAについての基礎的な情報は分かるようになっています。ぜひ参考にしてください。
SFAとは何か
SFA(Sales Force Automation)は営業活動のプロセスを管理するためのシステムです。営業支援システムと日本語訳されることが多いです。基本的には「営業活動を可視化し、案件を管理するツール」と考えればよいでしょう。システムに情報を入力することで、たとえば営業担当のAさんのX社との商談がどの程度まで進んでいるか、過去の取引データはどうだったかが分かるようになります。
CRMとSFAの違い
CRMとSFAには共通点もありますが、大きな違いは役割です。CRMは顧客情報を管理して有効なマーケティングを行うためのもの。SFAは営業のプロセスを記録することで営業の属人化を防ぎ、営業担当の手腕や勘に頼らずに再現性の高い営業活動を行うためのものだと言えます。その役割の違いから、共通している機能においても得意分野が違うという特徴があります。営業管理なのか、顧客管理なのか、そして何のためにシステムを導入するのかをしっかりと考えた上でどちらを導入するかを選ぶことが重要です。
なぜSFAが必要か どんなメリットがある?
SFAは、システムにさまざまな情報入力をすることで営業の資産となるものです。しかし、営業職にとっては入力業務が増えることは、営業活動をする時間が減ることを意味します。にもかかわらずSFAが活発に導入されているのは、営業案件の属人化を防ぐという狙いがあるからです。属人化とは、「この案件はあの人にしか分からない。対応できない」というもの。営業職のうち、1人の担当しか分からない案件があれば、チャンスを逃しやすいですし、引継ぎも容易ではありません。
日本の営業現場では属人化により「PDCAを回せない」「売上の予測の精度が低い」などといった問題が起きています。これらを解決するためのツールがSFAなのです。企業が大きな投資をしてまでSFAを導入しようとするのは、売上の正確な予測のためには現在進行中の営業案件を管理する以外にないからです。
営業案件が属人化し、ブラックボックス化が進めば進むほど、売上の予測はつきづらくなります。そして売上が足りないとなった場合に手が打てず、結局新たな予算を設けたり人員配置を見直したりして営業担当を増やすという手法を取るしかなくなることもあります。営業のプロセスをSFAで可視化できれば、どこに問題があるのかが売上が立っていないという最終段階でなく、途中段階でのテコ入れもしやすくなり、最終的には業績アップにもつなげられるのです。
その他のメリット
SFAの導入による最大のメリットは、営業活動の属人化を解消して売上に対してより適切なアプローチがとれるようになることです。その他の代表的なメリットは以下の2つです。
・入力業務の効率化
SFAを導入していなくても、既に営業担当には日報や商談結果などを入力する業務があります。そして多くの入力業務はExcel上で行われています。売上進捗が管理しやすいように1つのExcelファイルを共有して入力していると、管理や同時入力で不便が出てきます。
しかし、営業担当が外回りから戻ってくる時間帯は大体同じなので結果として勤務時間が長くなるなどの問題も起きてしまいます。SFAならば同時の入力が可能なのでこのような問題は起きません。また、基本的には同じ情報をファイルごとに複数の場所に入力する必要もないので、入力業務自体の効率化にもつながります。
つまり、「営業の活動を管理するシステムとはSFA1つでまかなえる」ということになります。
・記録が残り、営業活動の資産になる
SFAでは商談や案件の管理を行います。トップセールスの人間がどのようなステップで商談をすすめているかといった記録は、そのまま新人などの営業研修にも使えるわけです。SFAを導入しデータを蓄積していけば、それが単なる記録ではなくノウハウにもなるというのは大きなメリットです。そしてそのノウハウを研修の材料とすれば教育コストを下げる効果も期待できます。
SFAの機能で自動化・効率化できること
ここからはSFAには具体的にどのような機能が搭載されているのかを紹介します。SFAを導入することでどのような営業プロセスが自動化できるのか、どのような業務効率化が図れるのかみていきましょう。
(1)顧客管理
顧客管理はSFAの基本的な機能の1つです。SFAに顧客の社名や所在地、電話番号、担当部署、担当者、役職、過去の商談や問い合わせ履歴、名刺情報などを入力することで一元管理ができます。顧客の一元管理ができるメリットとしては、見込み客に対して営業担当同士でアプローチが重複してしまうことの予防や、担当変更の際に引き継ぎがスムーズになることなどが挙げられます。
(2)案件管理
案件管理とは、営業担当が抱えている各案件の情報を一元管理する機能です。今実際にどのような案件が進行中なのかを管理できる機能と考えるとよいでしょう。営業先の企業や営業担当者、提案商品、商談の進捗、受注の見込み確度、受注予定日、受注見込額などを記録します。ここでいう商談の進捗とは、いつに何度目の訪問予定、クロージング中、プレゼン済などといった商談のステージが該当します。
(3)商談管理
商談管理とはそれぞれの案件の詳細情報を管理するものです。営業担当が顧客とどのようなやり取りをしたのか、またはしているのかを記録します。従来の営業活動において最も属人化しやすいのが商談の情報です。担当者が不在の際にクレームがあっても対応ができないなどの不備が生じることや、営業担当の経験や勘に頼った商談のすすめ方になるといったことが多いものですが、SFAで商談管理をすることで、過去の商談内容を確認したり、詳しい進捗情報を記録したりできるようになります。
過去の詳細な商談履歴があればそれらを分析することで、より良いアプローチ方法を考案することにもつなげられます。これは単に担当不在時や退職後でもデータが分かるようにするというだけでなく、これまで分からなかったトップセールスがどのような商談を行っているのかも分かるようになるということを意味します。これまでそれぞれの営業手腕に頼りがちだった営業活動が、トップセールスの商談記録を分析することで、本人以外にも再現化しやすくなります。
SFAを導入する大きな目的は、営業活動の属人化を解消することにありますので、商談管理機能はいわばSFAにおいて最重要の機能とも言えるでしょう。
(4)プロセス管理
プロセス管理とは、各営業担当の行動と結果を数値にして管理するものです。たとえばアポイントを取るために何件電話し、実際にいくつアポが取れたかといったところから、訪問数や受注率といった情報まで管理するものになります。
それぞれの行動が数値化されることで、たとえば受注率は高いがアポが少なく目標に足りていない、アポを取るための電話の数が少ないなどが明確になります。数値にして現れるので、営業担当ごとのスキルも課題もはっきりとします。管理職などがそれぞれの営業担当を評価する際の基準も提示しやすくなります。
(5)見積書作成
商材の数が多いほど見積書の作成は複雑になります。会社によってはその都度営業担当がExcelで作成していることも珍しくありません。見積もり書はミスが許されないので、ある程度慎重になり時間がかかってしまうものです。
しかし見積書の作成に時間をかけてしまうとその分顧客の購買意欲は低下してしまいます。見積もり書の作成に手間取ってしまったばかりに競合他社に顧客を奪われてしまうことさえあるのです。SFAには時間をかけずに迅速に見積書を発行する機能が備わっていますので、顧客の購買意欲が高まっている段階で円滑に見積書を提示できます。
(6)売上予測と予算・実績管理
SFAには、営業担当者ごと、部署ごと、顧客ごと、商品・サービスごとなど、さまざまな基準から売上予測と実績を可視化する機能があります。案件ごとの見込み受注額を入力することで、リアルタイムでの管理や予測ができます。
(7)日報・週報
日ごとや週ごとの報告を行う日報や週報を管理する機能がSFAにはあります。これは管理者向けの機能で、各営業担当の行動や成果を把握・管理するのに有効です。
(8)スケジュール管理
営業担当ごとのスケジュールを一元管理する機能です。管理者は、ある程度の報告をもらってもそれぞれの営業担当が今日一日どのようなスケジュールで動いているのかを詳細まで把握することは難しいです。しかしSFAで一元管理することで、必要に応じてアドバイス出来ます。もちろん営業担当同士でもスケジュールが共有できるので、効率的な連携や営業活動がしやすくなります。
(9)タスク管理
タスク管理は営業担当のタスクを一元管理するものです。たとえば管理者がタスクを各担当に振り分けて効率よく営業活動を行うことや、営業担当は自分が今優先して取り組むべきことは何かを把握するために有効な機能です。
SFAの多くはアラート機能も備わっているので、スケジュールやタスク管理と並行して設定することで対応漏れの予防につなげられます。
(10)分析・集計
SFAには、AIでデータの分析や集計ができる機能があります。商材別やエリア別などさまざまな角度でレポートの作成ができるので、データ資料を見ながらの会議などに役立ちます。
SFA導入時の注意点
営業活動を管理する上でSFAは非常に便利なツールです。しかし、導入することにメリットだけがあるわけでもありません。SFA導入時の注意点も確認しておきましょう。
SFA導入の目的を明確にする
SFAを導入する際の目的が「便利だから」というのでは理由として不十分です。どんな課題を解決するために導入するのかは明確にしておく必要があります。どんなに良いものであっても、新しいものには一定の抵抗があるものです。SFA導入を検討するのなら、目的を社員に説明・共有し、営業活動にどのように役立つのかといったことまで理解してもらう必要があるでしょう。
特に実際にシステムにデータを入力する営業部署へ理解を求めることは最優先です。いくらコストをかけて導入しても、営業担当が価値を感じなかったり、面倒な作業だと思われたりすればきちんとデータが集まらず、結果として営業活動に活かすことができません。
ルールをどう作るか
SFAを導入した企業でよくある悩みとしては「入力ルールが守られない」「人や部門で入力ルールのばらつきがある」「社名を略称で記入して絞り込みができない」「メールアドレスや電話番号の誤入力が多い」「案件に対する確度の入力の基準があいまい」といったものがあります。
情報を管理し営業に活かしたいマーケティング部門としてはしっかりとSFAに入力してほしいという思いがある一方で、営業部門からは「入力に時間がとられて営業ができない」「自分の売上目標を追いたいのに、入力なんかしていられない」といった不満が起き、2つの部署が険悪な雰囲気になることも珍しくありません。
SFAを導入すれば、基本的には営業担当が事務作業を行う時間は増えるわけです。SFAは商談の内容や進捗についても詳細に記録するものですから、アポの件数が増えれば1日あたりのSFAへの入力時間だけで2時間かかるといったケースもあります。2時間あれば少なくてもアポイント1件分の時間にはなります。これが営業担当全員となれば営業マネージャーなどの管理者からすれば大きな損害に見えてしまうでしょう。
とはいえ、SFAは商談プロセスの詳細を残すことに価値があるわけですから、入力ルールを緩くしてはそもそもSFAを導入する意味がなくなります。SFAを導入するのなら、何よりも営業部の理解を得ることが重要なのです。
成功の条件とは
SFAを知れば知るほど、営業部からは抵抗があるかもしれません。それでもSFAを導入するのなら、「可能な限り営業担当の営業活動時間を削らないこと」が条件になると言っても過言ではないでしょう。
ここで言う営業活動時間とは、「商談などで顧客と会っている時間」「顧客と電話をしている時間」「顧客にメールを打つ時間」などの顧客とやり取りを行う時間のことを指します。顧客と直接やりとりする時間の長さは、そのまま売上に直結します。顧客とやり取りをしないことには売上は発生しません。新規顧客ならニーズがなければそもそも時間をとって会ってくれませんし、ルート営業であっても新たな発注がなければ商談や電話の時間は短くなります。つまり、営業活動時間が長くなるほど、売上も見込めるというわけです。
営業部にとっては売上の最大化は最重要項目です。SFAがどんなに有用であっても、売上が下がってしまうのならやりたくないというのが営業部の本音なのですから、SFA導入時には、営業活動時間に影響を出さないことが重要になるのです。
逆に商談のための移動時間や社内会議、SFA入力などは顧客と接触しているわけではないので、売上への影響は少ないと言えます。特に営業成績の良いトップセールスのモチベーションを下げないようにすることは配慮すべきです。SFAの入力に時間を取られて営業活動時間が減れば、売れている営業担当の売上も下がってしまいます。売上が下がればモチベーションも下がり、さらに売上は下がります。会社にとって致命的な事態に発展しかねません。一旦SFAを導入したものの、運用をやめてしまう大きな原因となるものですので、特に注意が必要です。
解決方法
これの解決方法としては入力項目をできるだけ減らことが挙げられます。
SFAにはさまざまな機能があります。なるべく多くのデータを集めたいという気持ちは分かりますが、その結果として入力に時間が取られ過ぎて売上が下がってしまっては元も子もありません。商談進捗や内容などの、重視したいところに入力項目絞って営業担当の負担を減らすといった工夫を行いましょう。
また、名刺に記載されているような社名や担当者名、連絡先などの入力は外部の専門業者やアシスタントスタッフなどに任せるとった業務フローを取ることもおすすめです。これを行うことで営業担当の営業活動時間が増やせます。
どうしても営業担当に多くの情報を入力してもらいたいといった場合には、SFA入力を評価制度に組み込んだり、インセンティブを設けたりといったところまで検討する必要があるでしょう。
管理する側の役割を明確にする
SFAは営業活動のプロセスを記録し共有するためのツールです。したがってそのデータをどのように活用するかは営業マネージャーなどの管理者側の役割となります。SFAを導入するのなら、その管理者となるマネージャー側がどのように運用するのかはあらかじめ明確にしておく必要があるでしょう。SFAを導入すれば従来とは異なり成約可否や売上だけでなく、途中経過も管理できるというメリットが生まれるわけです。今までになかったデータをどのように活用しておくかを決めておくことは、SFA導入の前提条件となります。
PDCAを回し続ける
重要なのはSFAを導入するかどうかではなく、SFAをどのように活用するかです。SFA導入をゴールとするのではなく、スタートすることでPDCAを回し続けてください。SFAを最大限に活かすために試行錯誤を続けることが、売上を最大化するために重要なマインドとなります。
SFAを選ぶ際のポイント
実際にSFA導入を検討する際にはどのようなものが望ましいか解説します。
入力者にとって使い勝手が良いもの
どんなに機能が充実していても、どんなにコストが抑えられたものであっても、使いづらくて肝心のデータが集まらないようでは意味がありません。SFAへデータを入力するのは営業担当です。そのため、集まったデータを運用するマーケティング部署よりは、営業部署にとっての使いやすさを重視するとよいでしょう。
外出先や移動中でも入力可能なもの
SFAにはクラウドサービスで提供されているものもあります。会社のPCでしか入力できないと、電車での移動中に入力ができず、帰社してから1日分の案件や商談について入力しなければなりません。アポイントが多ければ入力時間がかかることに加えて、一件目のアポイントの内容を夕方帰社してから詳細に入力することは簡単ではないでしょう。スマートフォンやタブレットといった端末でも入力できればアポイントとアポイントの間などのすき間時間に入力できますし、帰社してからの業務も減らせるので残業時間の削減も期待できます。
おすすめのSFA20選
ここからは具体的なSFA製品について解説していきます。違いが分かるようにまず特徴を
述べてから解説をします。
1:Hub Spot
出典:https://www.hubspot.jp
特徴
・世界120か国以上でサービス展開
・導入にあたってのサポート体制が手厚い
・インバウンド型の営業向き
・企業情報を管理する「Hub Spot CRM」は完全無料で使える
Hub Spotは4つのソフトウェアを組み合わせて幅広い業務をサポートするものです。マーケティングやセールス、カスタマーサービスに特化した3つのソフトと、それらの基本となる「HubSpot CRM」の4つで構成され、顧客情報の管理からコンタクトの追跡が可能な「HubSpot CRM」は完全無料で使用できます。
2:Sales Cloud
出典:https://www.salesforce.com/jp/products/sales-cloud/overview/
特徴
・実績NO.1
・社内SNS機能で連絡が簡単
・細かなカスタマイズが可能で非常に多機能
・AI分析が優れている
「Sales Cloud」はSalesforce社が提供するもので、SFAの代表とも言えるほどの定番のものです。世界で有数のシェアを誇り、中小企業から大企業まで約15万社が導入しています。
独自のAIで、蓄積された顧客データをもとに見込み客を分析できます。さらには受注と失注の差を分析する機能で、見込み客の分析から適切な営業担当のアサインまでが可能です。もちろん営業成績や現在抱えている案件数などを考慮しての割り振りもできます。
社内SNSとしてチャット機能があり、これは社内外を問わずに利用できます。リアルタイム
な活動報告とフィードバックがSNS内ででき、情報として蓄積できます。
ただ海外開発であることと非常に多機能であることから、使いこなすのには時間がかかる恐れがあります。
3:Oracle Sales Cloud
出典:https://www.oracle.com/jp/corporate/features/salescloud/
特徴
・Oracle社の他サービスと連携可能
・顧客へのおすすめ分析と市場をもとにした売り上げ予測
データベースサービスとしてOracle社の製品を使用している企業は多いです。既に利用しているサービス連携可能なので、既存顧客のデータ入力などがスムーズです。
マーケティング活動をサポートする「テリトリー分析」と現実に即した「売上予測」が強みです。
たとえば主要顧客へのおすすめ製品が何かといった分析が自動で行えるので、営業担当者を効率的にサポートできます。
売上予測は、実際の市場をもとにして行われるので、効率的な発注がしやすいです。
4:eセールスマネージャー
出典:https://www.e-sales.jp/
特徴
・純国産のSFA
・低価格
・定着率が高い
・使い方講座あり
eセールスマネージャーは、日本の営業スタイルを前提として作られた純国産のSFAです。そのため使い勝手の良さに定評があります。さまざまな機能のうち月々1,000円から使えるものがあるなど、価格設定も良心的です。
定着率は約96%とされ、日本で営業活動を行う企業ならまずSFAの選択肢に入ってくるものだと言えるでしょう。営業担当者が面倒に感じやすい日報入力も非常に簡単なので、導入にあたって現場の理解も得やすいです。
5:Sences(センシーズ)
出典:https://product-senses.mazrica.com/
特徴
・直感的な操作でシンプル
・使いやすい
Sences(センシーズ)の特徴は使い勝手のよさです。営業活動において共有すべき情報はカード形式で直感的に操作できるようになっています。細かい情報入力を行わないで済むのはメリットと言えるでしょう。
取引先の情報は、会社概要や財務情報、プレスリリースから自動的に取得するので、導入時の情報入力の手間がありません。
6:Zoho CRM
出典:https://www.zoho.com/jp/crm/
特徴
・AI型営業アシスタント搭載で商談の勝算や売上悪化予測ができる
・低価格で導入しやすい
・月額契約可
・顧客情報から直接電話がかけられる
「Zoho CRM」はCRMという名称のとおり、メインの機能は顧客管理機能をするCRMです。ただ、CRMだけでなく商談管理のような営業支援も可能です。
AIが営業活動をサポートしてくれるのも特徴的です。営業担当が入力したデータや活動状況をもとに、商談の勝算、突発的な売上悪化予測などを分析できます。
低価格で導入しやすいですが、日本ではあまり実績がないため、自社にITに詳しい人がいないと使い勝手や設定の面で苦労するかもしれません。
7: Dynamics 365 Sales
出典:https://dynamics.microsoft.com/ja-jp/sales/overview/
特徴
・Microsoft office 365との連携ができる
・余計な機能を削り、必要な機能の利便性を追求
・CRMも搭載されている
・高価格
Dynamics 365 Salesはマイクロソフト社が提供するサービスで、最大の特徴はWordやExcelといったオフィスソフトとの連携が可能な点です。Excelがオンラインで使用できる機能がついているので、複数ファイルを同時に開くことができます。
CRMがも搭載されているので、顧客管理も可能です。高機能なため、価格は高めです。
8: kintone
出典:https://kintone.cybozu.co.jp/what_is_kintone/
特徴
・自社に使いやすくカスタマイズ可能
・モバイル端末からは入力が難しい
Kintoneはサイボウズ社が提供するサービスです。サイボウズ社の他製品と連携できるので、すでに導入しているサービスがあればおすすめです。テンプレートを組み合わせて使いやすくカスタマイズできるので、使い勝手もよいです。
ただ、モバイル端末からは入力しづらいというデメリットがあるので、移動時間などに入力を行うといったことは少し難しいでしょう。
9: SAP Sales Cloud
出典:https://www.sap.com/japan/products/sales-cloud.html
特徴
・営業支援機能に加えて、料金請求や請求処理も可能
SAP Sales Cloudの大きな特徴は、営業支援機能だけでなく料金請求や請求処理もできるところです。これにより自社がサブスクリプションサービスを行っている場合は、とても使い勝手が
よいでしょう。
10:JUST.SFA
出典:https://www.justsystems.com/jp/products/justsfa/
特徴
・シンプルで分かりやすい
・マウスだけで簡単に操作できる
JUST.SFAは、日本語ワープロソフトを開発したことで知られるジャストシステム社が提供しています。JUST.SFAの大きな特徴は、誰でも使いやすい点です。カスタマイズをして使いやすくするのではなく、「取引先」「見込み客」「案件」などがパネルになっていて、視覚的に使いやすくなっています。マウスだけで簡単に操作できるところも特徴的です。
社員がきちんと使用することを定着させたいのなら、特におすすめできるSFAと言えます。
11 freee for Salesforce
出典:https://www.freee.co.jp/cloud-erp/sfa/
特徴
・Salesforceとfreeeが自動連携
freee for SalesforceはSFAとしてトップのシェアを誇るSalesforceと、クラウド会計ソフトのfreeeが自動連携されます。つまりどちらのシステムにも個別で入力したり、転記したりする必要がありません。これにより、「入金状況は営業部からはチェックできない」といったことがなくなります。会計ソフトとしてfreeeを導入しているのなら、SFAの候補の筆頭となるでしょう。
12: WaWaFrontier
出典:https://www.wawaoffice.jp/product/sfa/
特徴
・営業活動を総合的にサポート
・簡易版があり低価格導入が可能
・スマホやタブレットからもアクセスしやすい
WaWaFrontierは、営業活動においてほしい機能を幅広く網羅されています。しかし、フィルタリング機能があるので、使い勝手の面も担保されています。画面も分かりやすく、PCに不慣れでも簡単に日報や案件の進捗を入力できます。簡易版も用意されているので、コストを抑えたい場合にもおすすめです。
13: 楽楽販売
出典:https://www.rakurakuhanbai.jp/
特徴
・売上見込みが可視化される
・作業効率をアップする自動化機能も豊富
・クラウド型
楽楽販売は、Excelやスプレッドシートでの管理を卒業して、案件管理業務を標準化・効率化させるクラウド型のSFAシステムです。営業活動に欠かせない作業を効率化できるよう、さまざまな自動化機能が備わっています。たとえば見積もり書を発行、PDF化、メールで送信までをボタン1つで行えます。
14:ジョブマネ
出典:https://jobma.jp/
特徴
・クラウド型
・カスタマイズ不要
・中小企業・ベンチャー企業向け
・無料プランあり
ジョブマネの特徴は、無料プランがあること。ユーザー数10人まで、容量は1GB、顧客は10社、見積作成数が10件までであれば、無期限で無料利用ができます。また、営業支援のSFAだけでなく顧客管理のCRM機能も搭載されているので、非常にコストパフォーマンスがよいです。
導入後にカスタマイズするのではなく、導入時に欲しい機能を選ぶだけなので、必要な機能だけ使えます。
15: Ecrea(エクレア)
出典:https://ecrea.co.jp/
特徴
・使いやすくて低料金
・1アカウント1,000円から使用可能
Ecreaは、自社にとって必要な機能だけを選んで導入できます。そのため操作は簡単でリーズナブルな料金が実現できています。初期費用が無料で1アカウント1,000円から利用を開始できるほか、30日間の無料体験サービスも用意されています。
16: Knowledge suite
出典:https://ksj.co.jp/knowledgesuite/
特徴
・純国産SFA
・日本の企業の慣習に合わせて設計されている
・料金体系は人数単位ではなく法人単位
純国産SFAのKnowledge suiteは、日本の会社ならではの慣習も反映されています。たとえば会議室の予約や稟議書の作成といった日本独自の文化にも対応しており、SFA内で可能になっています。SFAの多くはアカウントごとに課金されますが、こちらは法人単位での課金なので、使用可能なユーザー数は無制限です。
17: Appsuite(アップスイート)
出典:https://www.desknets.com/neo/appsuite/
特徴
・営業活動を可視化するためのアプリ作成ツール
Appsuiteは紙・メール・Excel主体で行われている非効率な社内業務を4ステップで簡単にシステム化できる、業務アプリ作成ツールです。
アプリを選んでカスタムし、業務に活用するだけで営業活動の可視化ができます。それぞれのアプリも連携しているのでデータ入力も効率的です。
18: ALL-IN
出典:https://web.all-in.xyz/
特徴
・少人数向けの料金体系
・クラウド型
・販売や仕入れ、在庫管理も可能
ALL-INは中小企業向けのCRMです。SFAよりはCRMの要素が強いです。
自社の経営状況が確認しやすいデザインになっています。受注高や村営計算推移などの経営情報が一覧でチェックできます。
19: formrun(フォームラン)
出典:https://form.run/home
特徴
・SFAよりもCRM重視
・「Slack」「チャットワーク」と連携して通知が受け取れる
formrunは、顧客管理に役立つフォームを作成するツールです。専門知識を必要とせず100種類以上のテンプレートから好きなデザインでフォームが作成できます。作成したフォームは自社サイトに埋め込み可能。
たとえば問い合わせフォームに反応があれば、「Slack」「チャットワーク」との連携ですぐに通知を受け取れます。
20: RiNK(リンク)」
出典:https://rink.novel-seed.com/
特徴
・1ユーザーあたり最高月額300円
RiNKは圧倒的な低価格を実現しているSFAです。1ユーザーあたり月額300円です。「グループ管理」「スケジュール管理」「タスク管理」「日報」「ファイル共有」「データ分析」といった
基本的な機能が備わっています。安くSFAを導入したい場合には、ぜひ候補にいれてください。