面接のポイントを採用部門の統括経験者が解説!

面接のポイントを採用部門の統括経験者が解説!

目次

本記事は、実際に採用部門に在籍していたキャリアアドバイザーが「面接のポイント」をテーマに執筆しました。リアルな現場からの声だからこそ大いに参考にできる点があるはず。ぜひ最後までご覧ください。

1. 面接には大きく分けて2パターンある

一言で面接といっても、面接の目的によって、実は大きく特徴が2つに分かれます。ここではその2つの特徴を整理してお話をしていきたいと思います。

わたしが6年近く採用部門を統括してきた立場から述べると、面接には大きく以下の2つの目的があります。

1-1. フィルターとしての面接

志望者が一定の水準を満たしているかどうかを判断し、引き上げていくための面接です。志望者を選別するために行われるもので、面接にはこちらのイメージが強いでしょう。

あらかじめ定型の質問が設けられていることも多く、一定水準を満たせば通過となります。フィルターとしての面接は人事担当や現場担当が行うことが多く、「通すか迷ったら通す」というポリシーで運用している企業が多いです。

1-2. 意思決定のための面接

採用するかどうかを判断する面談です。フィルターとしての面接とは対照的に、基本的に非定型の質問で構成されていることが多く、候補者があらかじめ聞かれることを想定できないような質問をあえて行うことで、採用候補者の本質を見極め、本当に採用すべきかどうかを判断します。

意思決定のための面接は、役員や現場責任者が行うことが多く、「迷ったら落とす」というポリシーで運用している企業が多いです。

2. 面接に向けての準備

まずは面接がフィルターか意思決定かのどちらの目的で行われるものかを自分なりに判断することが重要になります。そして目的に合わせて必要な準備を行いましょう。

2-1. フィルターとしての面接への準備

フィルターとして行われる面接に対しては比較的何を準備すべかが明確です。志望動機や自己PRなど、面接でよく聞かれる質問を事前に調べておき、自分なりに何を話すか、ということを決めておけばよいでしょう。

2-2. 意思決定のための面接への準備

逆に意思決定を行う面接では、質問されることが非定型であることが多く、なかなかそれを想定して準備することができません。 ただ、役員や現場の責任者といった組織でも上位レイヤーの面接官が担当するため、企業が目指す理念や将来的なビジョン、従業員に求める価値などについてしっかりと調べておくことをおすすめします。

企業のホームページだけではなく担当する役員や責任者名で検索して、インタビュー記事をしっかりと読み、担当する面接官の理解に努めることも役立つはずです。



2-3. 面接の準備その1:職務経歴書作成

面接に向けて何よりも優先して準備すべきなのは職務経歴書の作成です。これは面接の準備と一見関係ないように見えるかもしれません。しかし職務経歴書の内容は面接担当者の質問をコントロールすることに直結します。面接担当者は必ず職務経歴書を読み、それについて質問をするからです。

そのため、自分が話したい内容を中心に面接を構成できるように型にはまった職務経歴書を作ろうとするのではなく、自分なりに残してきた成果を定量、定性の両面で上手く整理して記載することをおすすめします。職務経歴書がそのまま自身をアピールできるものになるように作成するということです。

2-4. 面接の準備その2:求められていることや目標を把握する

次に企業ごとに準備することとして、応募している求人の業務内容として求められていること、担うであろう目標を可能な限り具体的にフィルター面接で把握していきます。

具体的には業務内容や目標をこれまでの自身の経験と比較して「似ているところ」「似ていないところ」を明らかにするという作業を行います。

似ているところに対しては


・誰に
ターゲットとしていた業界、業種、企業規模、企業内のキーマン属性

何を(製品、製品種別)
有形商材or無形商材、売り切りモデル、SaaSなど

どのように
テレアポ、セミナー登壇、フィールド、インサイド、反響営業、新規、既存顧客など

どのくらい
担当していた顧客数、年数、取引規模、商談期間、取引期間など


の4つの指標で考えていきます。

自身の経験と似ている点は、あなたがすぐに転職先で活かしやすく、かつ活躍しやすい点となるため、アピールポイントにできるところになるわけです。

逆に自身の経験と似ていない点については、あなたが転職後にトラブルやリスクとなりやすい可能性が高いです。ここについては自分なりに具体的にどのように対策していくか、フォローしていくかを明確にすることが重要になります。

河村 芳行

執筆者 (MMSKawamura)

河村 芳行

株式会社エムエム総研

2008年に法人マーケティングのパイオニア企業である株式会社エムエム総研に入社。インサイドセールスからデジタル領域まで多岐にわたり、マーケティング活動全般のプランニングを担当。外資系、国内大手IT企業に対して多くのプランニング実績を積む一方、ITproマーケティングなどセミナーにて登壇者としても講演。さらに2017年にはビジネス書籍『少人数チームからはじめる失敗しないBtoBマーケティングの組織としくみ』を同社経営陣と共に出版。BtoBの組織作りと仕組みを解説した同書は多くのマーケターに支持されている。

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