20代総合営業職の方向け 転職アドバイス

20代総合営業職の方向け 転職アドバイス

目次

この記事では、現在営業職の20代の方に向けて、転職を検討する際のアドバイスを紹介しています。転職を前提にしていなくても、知識として転職について知っておくことは重要です。ぜひ参考にしてください。

1. 転職を検討する際の考え方のアドバイス

20代の社会人がいつ、どんな状況のときに転職について真剣に検討すべきか? というのはとても難しい問題です。 なぜなら、企業は採用における書類選考や採用判断に「転職回数」を基準として設けていることが多いので、安易に転職を繰り返してしまうとよい結果につながらないからです。転職はすればするほどよいという性質のものでは決してありません。

とはいえ、20代は社会人としてのキャリアにおいて最も成長できるタイミングでもあります。 そのため、もし現職に対して成長機会が少ない、自分自身の自己成長感が薄い、などの悩みがあるなら、転職も検討に視野に入れてよいでしょう。

30代に入っていくと、男女問わず自分自身はもちろん同世代の結婚、出産などの関係で、社内でのポジションを含め、20代のころに比べると仕事に集中できる時間は確実に減っていきます。そのため、仕事に焦点を当てた成長角度は相対的に落ちていくことになります。

20代で思ったような成長曲線が描けなければ、30代から急成長をすることも不可能ではありません。しかし、単純にバリバリと仕事をこなせばよいわけではありません。20代は成長ありきで選考が進むのに対し30代になると途端に、今までの経験をどのように発揮できるのかが前提で選考されますので職種や業界を変えた転職活動も難しくなってしまうからです。

1-1. 20代での転職で重視すべきこと

20代における転職について


  • 自分自身の自己成長感にギャップを感じている、もっと成長できる環境に行きたい
  • 自分自身が思っているより現職の職場環境で活躍できていない

この2点、つまり自己成長に関わる理由に絞り、この2点いずれかを感じるようであれば、 積極的に転職を考えてもよいでしょう。

20代における転職のキーワードは「自己成長」です。逆に一般的な転職理由として挙げられる「人間関係」「給与」「企業業績」「市場環境」などについては、今の職場で成長を感じられているのであれば転職の決定打としないことをおすすめします。

まず、人間関係は自分なりの努力で改善できないかを考えてみることが更なる自己成長につながりますし、転職したからといってよい人に出会えるとも限りません。 給与については、自身が成長しスキルが身についていれば後からでも十分に上げることができます

企業業績については、倒産寸前であれば話は変わってきますが、そうでなければあなたの市場価値には特に影響はないので、転職理由とすべきではありません。つまりどの会社で働いているかがあなたの価値を決めるわけではないということです。

自分の成長やスキルが身についていれば、会社がどんな状態であれ20代であればいくらでもよりよい転職先を見つけることができます

大事なことは、「自分が成長できる環境」を見つけられているのであれば、手放すべきではないということです。

2. 営業職の転職選択肢



営業職が転職をするのなら、やはり経験を活かした営業職になるのがスムーズです。しかし、従来のように営業活動全般を1人の担当者が行ういわゆる総合営業職ではなく、選択肢として営業活動を分業化して生まれた「インサイドセールス」「フィールドセールス」「カスタマーサクセス」という3つの職種についても知っておくとよいでしょう。

2-1. インサイドセールス

インサイドセールスとは、二つの役割を持ち合わせた職種です。1つは、「オンラインセールス」の役割です。電話やメール、Web会議ツールなどを利用し、非対面でのコミュニケーションで見込み顧客や既存顧客と接触を行います。

2つ目が、「マーケティング部署とセールス部署の架け橋」としての役割です。マーケティング部署が獲得したお問合せや名刺情報をもとに、インサイドセールス部門がお客様とのとのコミュニケーションを行います。お客様がサービスを必要とする適切な状態で、フィールドセールスに受け渡すという役割です。

従来の営業活動はアプローチから納品までのすべての工程を一人の営業担当が行うやり方が主流でした。しかしこの方法では、業務過多によりアプローチできる顧客数に限りがありますし、成約確率の高い商談に集中できないことなどの課題が見られ、クロージング率、商談の質の低下、などの問題が浮き彫りになり業務効率化を急務とする企業が増えたのです。

このような課題の解決策が、インサイドセールスの導入であり、役割の「分業化」です。マーケティング部署からの見込み客の精査はインサイドセールス部門で行い、直接訪問することで成約につながりそうな商談のみをフィールドセールスが担当し、それ以外はインサイドセールスがオンラインで行い、仕事を分業します。そうすることで、インサイドセールスは質の高い見込み顧客の創出、フィールドセールスは受注率を上げる技術を磨くことなど、各部署での業務の質の向上に集中し、会社全体での売り上げ最大化を目指すことができるのです。

2-2. フィールドセールス

従来型の営業手法は、テレアポや飛び込みによる新規獲得手法が主であり、営業マンの勘と経験をよりどころにした活動が主流でした。しかし、近年のリモートワークや働き方改革の推進、労働環境によるデジタル化や顧客の購買行動の変化により、企業の営業組織のあり方も柔軟な変化が必要になってきています。

営業活動をこれまで以上に促進させるための鍵となるのが、インサイドセールスとフィールドセールスのハイブリッド型の営業組織です。「インサイドセールス」が内勤であるのに対し、フィールドセールスは顧客と直接対面して営業活動を行います

フィールドセールスは元来の総合営業職に似ていますが、実態は異なるものです。フィールドセールスは確度の高いパスをインサイドセールスから受けとり、商談に臨みます。どちらかといえば数よりも質が重視される営業です。1つの商談が不成立だったから切り替えて次に行くという姿勢よりは、「いかに目の前の商談を成立させるか」が求められます。

2-3. カスタマーサクセス

インサイドセールス、フィールドセールスの延長線上にあるのが「カスタマーサクセス」と言われる部隊であり、SaaS型のビジネスで注目されつつある新職種です。カスタマーサクセスはインサイドセールス、フィールドセールスとはまた別の活動目的を持っています。

カスタマーサクセスの活動目的は、契約してくださったお客様に対し能動的なフォローを行い、顧客の成功に寄り添い伴走することです。最終的なミッションは、一般的には継続的な契約の更新になります。

クレームや問い合わせ対応を行うカスタマーサポートが守りの部隊であるのに対し、カスタマーサクセスは攻めの部隊だと言えるでしょう。

インサイドセールスが、契約する前の見込み顧客に対し密にコミュニケーションを図る役割であるのに対し、カスタマーサクセスは、契約を結んだ後の企業に対し、解約をしないように満足度の高いサポートを行うことを目的とした活動対象の違いと明確な役割の違いがあります。

3. 営業経験を活かすためにはリサーチしよう

営業経験を活かした転職は、従来のものから大きく変化しようとしています。また、新たな職種もどんどんと生まれてくるでしょう。これから転職を検討する場合は、どのような職種が営業経験を活かせるかといったところからリサーチをすることが、幸せな転職をするポイントとなってきます。ぜひ転職の際はこの記事を参考にしてください。

今回の記事にご興味いただいた方は、是非次の記事も見てみてください。

「営業職の職種選びのポイント〜インサイドセールス・カスタマーサクセス編〜」
「営業職の企業選びのポイント〜どのような選択肢があるのかを解説!」


マーキャリ NEXT CAREER

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マーキャリ NEXT CAREER

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