自社マーケ担当から支援側へ! 豊かなキャリアを生かして幅広い領域に携わる

自社マーケ担当から支援側へ! 豊かなキャリアを生かして幅広い領域に携わる

Profile

後藤宏美 株式会社ライフェックス

新卒で保育士を経験後、広告代理店へ勤務。その後は事業会社側を知るためにアパレル事業会社のマーケターへ転職。今までの経験を活かし現職に就き、SNSやアフィリエイト周りの運用に携わる。認知や顧客獲得からファン化まで一気貫通したプロデュースを行うライフェックスのマーケティング部門で、SNS・PR支援を担当。現在は楽しく働ける環境づくりを目指しつつ、マーケターとして活躍中。

目次

広い視野と理解力、豊富なスキルを求められるマーケティング領域。今回インタビューしたのは、保育士から広告代理店へ転職し、事業会社のマーケターを経た後、ブランディング基軸のマーケティング支援会社へとキャリアアップをした後藤さん。

さまざまな業種で培ってきたスキルを生かし、現在はマーケティング・ブランディング領域でクライアント支援を行っています。今回は後藤さんに、マーケターとして働くことの醍醐味やキャリアチェンジのきっかけ、成功と失敗について伺いました。

SNS運用とブランディングに携わるマーケター

──はじめに、御社の事業内容について教えてください。

弊社はマーケティングプロデュースカンパニーを謳っており、認知や顧客獲得から、ファン化まで一気貫通したマーケティング支援を行っています。直接的な売上だけに目を向けるのではなく全領域に対してブランディング視点を基軸として、クライアントのプロダクトやサービスの支援を行うのが強みです。また、クライアントの新規プロダクトの全体戦略は、企業の代表の方と共に方向性を練ることもあります。


──後藤さんの現在の業務内容やミッションを教えてください。

業務内容は、SNSの運営代行やPR代行に関する戦略の立案はもちろん、実際の運用まですべて行っていて、アフィリエイトのディレクションもしています。

私のミッションは、チームとしてSNS・アフィリエイト周りの売上を上げることと、業務フローの仕組み化を行うことです。SNSチームを立ち上げたのが1年半ほど前でして、業務フローの仕組み化や環境を整え、現在やっと形になってきたところです。



──マーケティンググループの組織体制はどのような構成でしょうか?

チームとしては、マーケティンググループのなかで三軸に分かれています。ブランディングチーム、広告運用チーム、そしてSNS・アフィリエイトチームです。グループ全体で7名が在籍しており、SNS・アフィリエイトチームが最も多く4名です。チームが分かれていると言っても、一気通貫が持ち味なので、チーム単位というよりプロジェクト単位で動くことが多いですね。


──コロナ禍で、SNSやブランディングのニーズに変化や成長はありますか?

ニーズは増えていますね。特に、プロダクトの強みや独自性をどう出していくかについて、皆さん苦戦しているように感じます。特に、競合と差別化する上でブランディング視点でのSNS運用などは増えています。

例えば、SNSに関しても、ただ企業側が発信したいことをそのまま発信すると、「誰のための情報なのか」が曖昧になってしまうんですよね。そのため、まずは誰に伝えたい情報なのか、その情報がその伝え方で合っているのかに関しては、ブラッシュアップしています。

他にも、短期成果だけを求めた広告になってしまうこともあると思いますが、ブランディングでは、伝え方やクリエイティブの世界観が大切なので、「ストーリー」を大切にしていかないといけないと思っています。

恥ずかしがらずに発言するマーケターは伸びる

──現職での醍醐味、やりがいを教えてください。

領域広く何でも挑戦できるのが、マーケティング職の醍醐味です。ライフェックスでは、SNS・アフィリエイトチームであってもブランディングや支援に携わることができます。プロジェクト単位で横断して活躍できることが、働く楽しさにつながっていると思います。

また、自分たちに「やりたい!」という意思があれば、会社としても前向きに検討してもらえるところでしょうか。現在も、チームで新しくメディアの立ち上げや新規事業計画を立てています。「Will」がある人や、何でも挑戦したい人にとっては、合っている会社だと思いますね。


──後藤さんから見て、マーケティングに向いている人の特徴はありますか。

3つあると思います。1つ目は、色々なことに興味を持って取り組める人。2つ目は、1つのミッションに対して深掘りして考え続けられる人。3つ目は、自分の思ったことを恥ずかしがらずに言える人です。

特に3つ目は大切だと思っていて、マーケティング領域には答えがありませんのでチャレンジする姿勢が大事です。しっかりとアウトプットや発言できる人であれば、たとえマーケティング未経験でも成長速度が速いと思います。

ライフェックス_後藤宏美さん

「もっと自分にできることがあるはずだ」と保育士から広告代理店へ

──ありがとうございます。続いて、現職までのキャリアと転機について教えてください。

新卒から2年間保育士として働きました。保育士の仕事は、目に見えて子どもの成長を感じられて充実感や達成感がありました。ただ、「他にもできることがあるのではないか、もう少し自分の可能性を広げていきたい」と思い、2年ほどでキャリアチェンジを考えました。

年齢的に第二新卒として転職活動ができたので、早くスキルを身に付けられる職種で、ふんわりと営業かなと考えていました。その際、参加した転職フェアで偶然声を掛けていただいた会社がアフィリエイトやCPA重視の広告代理店だったのです。代理店では色々な人と関われますし、そこで自分が今後やりたいことを見つけられればよいなと思い、すぐに飛び込みました。

その後、アパレル通販の事業会社に入り自社マーケティングを担当しました。現職にジョインしたのは1年ほど前です。


──広告代理店を経て、ECの事業者側に舵を切ったのにはどのような理由があるのでしょうか。

広告代理店では、アフィリエイト中心だったこともあり、ユーザー側の動きがなかなか把握できないと感じていました。そこでよりマーケティングやユーザーの動きなどについて学びたいと思い、事業者側に行くことを選びました。

また、業界で悩んだときに、自分は何が好きなのかという軸で考えていました。そこで服やアパレルが好きだったので、通販でデジタルマーケティングも同時に学べる前職を選びました。


──アパレルのECでは、前職の広告代理店のスキルは活かせましたか?

活かせましたね。そのアパレル会社は、自社のアパレル事業部もやりつつ、他社のコンサルティングを行う事業部もありました。当初、コンサルティング事業部は副社長だけで進めていましたが、私も広告代理店出身ということでタッグを組むことになり、他社のマーケティング支援にも携わっていました。


──そこから現職で、広告代理店に戻った理由について教えてください。

現職に入ったきっかけは、ちょうど転職しようと思っていたタイミングでつながりのあったライフェックスから声をかけてもらい、また違うことをやってみたいと思っていたので入社しようと決めました。

ライフェックス_後藤宏美さん


小さなKPIを一つひとつ積み上げていきたい

──今までのキャリアの中で、今に活かせている経験はありますか?

全部活かされていると思います。
それこそ広告代理店時代に学んだCPA重視の広告運用と、アパレルECでのSNS、PRを基軸とした認知からファンマーケティングまでの定性的な部分も兼ね備えたマーケティング活動という全く異なる視点での運用を両方行ったおかげで、今のブランディングを基軸とした認知~獲得~ファン化のイメージや施策がすんなり入ってきました。

自分のなかで上手く落とし込みができていると実感しますし、そういった意味で今までやってきたことが全体的に活かされていると思います。また、保育士時代に面談で培ったスキルは、クライアントとの関係構築にも活かされていると思いますね。


──今までのキャリアのなかでの成功体験を教えてください。

現職でも前々職の代理店でも売上貢献という理由でMVPをいただいたことでしょうか。
また、マーケティング領域は月ごとのKPIで細かな達成があるものの、どんどんミッションが追加されていきますよね。そのためゴールが果てしなく、ずっと突き進む必要があります。その中で一つひとつ、小さなKPIを積み重ねて、自信を持っていけるように心がけたいと思っています。


── 一方で、今までのご経験のなかで失敗はありますか?

失敗は沢山ありますよ。伝え方の部分や、SNS投稿に込めた意味、提案に対する認識、企業側への理解などが足りず、失敗が多かったです。特にSNSでの伝え方という部分では、クライアントが伝えたい情報だけを発信してもユーザーが内容を見た時に全く伝わりません。それでも求められていることは「売上」ですので、クライアントの言う通りにやっては思うような結果が出ず、叱責されたことがありましたね。

これらの失敗から、クライアントの課題をしっかり認識した上で施策を進めていくことが大切なのだと気づきました。

クライアントへの伝え方、求められていることへの理解が大切

──お仕事をする上で大事にしていることを教えてください。

「伝え方」と「求められていることへの理解」の2つが大切だと思っています。
クライアントも各領域でさまざまな企業とやり取りをしているはずなので、できる限りラリーを少なくすることを大切にしています。連絡一つとっても、先方にすぐ理解してもらえるように、この粒度の情報でよいのか、情報は足りているかどうかなどを考えます。

また、クライアントから求められていることが理解できていなければ、全く違う方向の提案となってしまい、もちろん提案は通りませんよね。認識の齟齬をいかに発生させないかが重要だと思っています。


──業務内外で意識的に改善していこうと思っていることやチャレンジしていることはありますか?

各業務に対して、目的を考えて取り組むようにしています。限られた時間のなかで成果を出さなければならないため、業務の目的や重要度を精査し、売上や目標値の達成という点を意識していますね。
また、ウェビナーで定期的に情報収集をしたり、チーム内で情報共有をしたりして、チームで高め合えるようにしています。

意欲的に楽しめる環境を作っていきたい

──今後のキャリアビジョンについてお伺いできればと思います。

環境や会社全体の話ですが、楽しく意欲的に取り組める環境を作りたいと思っています。ミッションや業務フローの構築もそうですが、学習能力やスキルアップに関しては、何よりも楽しむことが大切だと思っています。ですから、まずは楽しめる環境をしっかり構築していきたいですね。


──最後に、マーケティング職に転職したいと考えている方に向けてアドバイスやメッセージをお願いします。

やりたいことがあれば、何でもやってみることが一番大切だと思います。マーケティングに限らず、さまざまなシーンで同じことが言えますよね。なんでも挑戦的に行動することで、身につくスキルがあると思います。


──本日はありがとうございました。今後も後藤さんのご活躍を応援しております。


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マーキャリ 編集部

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