• 2020/04/07
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小さなスキルも積み上げれば立派な武器に。フリーランスのすすめ。【キャリアチェンジ体験記】

  • マーキャリ会員  
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目次

【キャリアチェンジ体験記とは】
働き方改革が施行されたことにより、会社の体制や制度が変わったなんて人も多いと思います。企業も個人も今まで以上にビジネスマンのキャリア展望に目が向けられている中、マーキャリ会員によるキャリアチェンジに伴った体験談をシリーズものとして連載していくのが本企画です。

今まさに自身の今後のビジネスライフに向けて働き方を変える動きをしている方もまだキャリアプランが漠然としている方も参考になる内容になっておりますので是非ご覧ください。

今回の記事投稿者紫媛さん
⇒紫媛さんのバイオグラフィはこちらをクリック

1.自己紹介

初めまして。フリーランスの紫媛(さきひめ)と申します。

2019年3月まで派遣で営業の仕事をしていた私ですが、2019年4月よりフリーランスとなり1年間でWebライターを中心とするさまざまな仕事にめぐりあうことができました。

これからフリーランスになる方のために、自分の能力を全てお金に変えるおもしろさとこの仕事で成長できる喜びについてお伝えします。

2.キャリアチェンジまでの流れ

キャリアチェンジ前は2009年5月から大手エネルギー会社に派遣され、CS向上のための巡回、営業とさまざまな自分の成長につながる仕事をさせていただき、のびのびと過ごしていました。


しかし2017年12月に重い子宮筋腫と子宮内膜症が発覚し、休職を余儀なくされます。

また25才の時に発症した摂食障害とパニック障害の後遺症のため常に生きづらさを抱えており、趣味のバンドを通じて知り合った仲間に2017年からカウンセリングを受けていたのです。

心身ともに病んでいましたが幸い子宮筋腫の手術は成功し、カウンセリングでも少しずつ私のメンタルは良い方向に向かう兆しを見せていました。

「もう好きに生きよう」

そんな言葉も浮かぶようになりました。

3.なぜ、そうしようと思ったか?

私は趣味のバンドでボーカルやベース、キーボードを担当していますが、自分の特技をずっと「歌だけ」だと捉えていました。

しかしカウンセラーが子宮筋腫の手術後にふと、「媛が一番好きなことって歌じゃないかもしれないよ」と言ったのです。

私はその時は反発したのですが、その後「それなら絵でも描いてみようかな」と思いました。

スケッチブックと絵の具を買ってきて最初に書いた絵は、ぶかっこうな抽象画です。

しかし友達に見せてみるといろんな意味にとらえて感想を言うのがおもしろく、私は1日1枚ずつ絵を描くようになりました。

やがて小学校のころ小説を書くのが好きだったのを思い出し、絵も併せて猛烈に創作活動にのめり込んでいきます。

私は少しずつ「仕事より、もっと創作活動に時間が割ければいいのに」と思い始めました。

その気持ちをカウンセラーに伝えると、それらの特技を活かしてフリーランスで働くという道もあることを教えてくれました。

そして2019年2月、2009年に大手エネルギー会社に私を派遣社員として売り込んでくれた派遣元の最初の営業担当の方が、サプライズで私の営業担当として復帰することになったのです。

私は「ああ、就職させてもらった人に退職させてもらうんだな」と感じました。

もう2019年4月から働く部署も決まっていたので派遣先にも派遣元にもご迷惑をおかけしましたが、フリーランスで生きていきたいと伝えると、ともに「やりたいことが決まっているなら止めないよ」と笑顔で送り出してくれたのです。

前後して地方ケーブルテレビのインフォマーシャルの仕事と福祉用具会社の広告デザインの仕事が舞い込み、私はフリーランスとしての第一歩を踏み出すことになりました。

4.元のキャリアのスキル、もともと持っていたスキルが次のキャリアにどう活かされたか?

元々営業職だったのもあり、ポートフォリオという「商材」を利用してクライアントに自分を売り込んでいくこと、そのために必要なコミュニケーションを理解するまでには時間がかかりませんでした。

カウンセラーもフリーランスとして独立するためのベースは営業能力だと言っていましたがその通りだと思います。

今では「あらゆる自分のスキルをお金に変えて生きる」という感覚がしみつき、所属していた派遣元の会社紹介記事の作成や、趣味のバンド活動と昔介護士だった経験を活かして施設で弾き語りレクリエーションなどさまざまな形で自分のスキルや経験を周囲に売り込んでお金を稼いでいます。

5.キャリアチェンジで最初大変だったこと

ポートフォリオが何もない0の状態から始めたので仕事の単価が考えられないほど低く、派遣の時給制で働いてきた身にはショックが大きかったです。

また今ほどセルフイメージが高くなかったので単価交渉も最初は今ほど強気に行うことができませんでした。

6.成果をだせたこと

今年1年でフリーランスとして行った仕事の職種とその成果をおおまかにまとめてみます。

・Webライター
クラウドワークスとランサーズでアンケートほどの単価の「タスク」記事の作成から開始し、現在最高文字単価3円で複数記事や定期的な記事作成の依頼が来るようになった

・YoutubeラジオチャンネルのMC
15分ほどのラジオトーク番組を自作し、楽しくおしゃべりをしてリスナーさんを楽しませることができるようになった

・Youtube報道チャンネルのナレーション
ラジオMCとは全く違う口調で冷静に、中立的立場でニュースを伝えることができるようになった

・モデル
健康に体型維持をしながら、クライアント様が望む動画や画像を寄り添って一緒に作れるようになった

・作詞講座の講師
生徒が作詞で何を表現したいかを汲み取り、良い部分を活かしながらノウハウを伝えられるようになった

・ボーカル講座の講師
生徒の声や表現の良さを尊重しながら、長くのどを大切に歌っていける方法を伝えられるようになった

・高齢者施設での弾き語りレクリエーション
特別養護老人ホームでの介護経験、デイサービスでの音楽ボランティアの経験を活かしレクリエーション介護士の資格を取得して、自分も共演しながらお笑いや手品師のなどの芸能関係の方々と施設の方々を上手につなぐ役割を果たせるようになった。

・訳詞の作成と楽譜起こし
英語の歌詞に書かれた日本語字幕を基に日本語の歌詞をハメこみ、子供でも歌える訳詞を作成できた。

また1小節ごとに拍子が変わる複雑な曲でも楽譜に起こせるようになった。

こうして俯瞰してみると、私の持つ1つ1つのスキルは決して他の人がうらやむようなレベルの高いものではありませんし、作詞やボーカルなどは「趣味や習い事として経験した」程度です。

しかし自分で自分のスキルをレベルが低いと決めつけず、それを求めているクライアントに適切な形で提案すれば全部お金に変えることができるとこの1年でわかりました。

7.成果をだせたことの道筋

わかりやすいのはWebライターなのでこの職種を使って説明します。

①Webライターを募集しているクラウドソーシングサービスに登録

②最初は単価が安いアンケート形式の「タスク」で文字数の少ないものから多いもの、分野もできるかぎり幅広くこなし自身を売り込むための最初のポートフォリオを作成

③タスクでの実績を基に記事作成の仕事に応募

④実力がついてきたら文字単価1円以下の仕事には応募しない

①~④までどれだけ早くても1か月程度はかかると見込んだ方がよいでしょう。

最初は単価が安くても幅広いポートフォリオを作るために実績を積む→それを基に単価の高い仕事に自分を売り込むというのがおおまかな流れです。

8.まとめ(キャリアチェンジ希望者へのアドバイス)

フリーランスとして生きていこうとする方へのアドバイスは2つあります。

1つめはセルフイメージを高く持ってほしいということです。

どれだけ高いスキルを持っている人でも、自分自身がそのスキルを低く見積もってしまえばクライアントに売り込みをするという行動にはつながりません。

そのスキルを買いたいかどうかを判断するのはあくまでもクライアント側です。

そしてクライアントがそのスキルを買いたい時に自分を高く売り込めるか安売りするかもセルフイメージ一つで決まります。

2つめは小さなスキルでも、組み合わせ方を工夫したり、クライアントの望むレベルに合わせたりすればそれはお金に変わるということです。

例えば私の場合は
介護経験+ライティング経験=介護記事作成の仕事
作詞を習った経験+訳詞の仕事=作詞講座の講師
といった売り込み方と言えます。

自分の好きなことや楽しいことをお金に変えるのはとても楽しいことです。

どうかおそれずにフリーランスへの扉を開いてみてください。

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